NOTE 20 · 経験から学ぶ
一人歩きできる資料:商談相手が社長に説明できるか
大きな仕事や商談の前日でも、「明日の自分に任せておけばいい」と思える。その準備として挙がったのが、「一人歩きできる資料」でした。
こんなときに 提案資料を顧客が社内へ持ち帰るとき。
- 1
問題と改善案を対応させる
- 2
実績と試算を分ける
- 3
費用を含む月別比較を作る
- 4
今回の依頼を書く
- 5
第三者に説明してもらう
この経験・事例について
本人の取材に基づく記事です。収益の見込みは仮説であり、実現した追加利益としては扱っていません。
意味するのは、商談した相手が、自社の社長に対して同じようにプレゼンできる資料です。自分がその場で話せるだけではなく、相手が持ち帰った後まで考えます。
資料は、問題から比較へ進める
本人が挙げた構成は、次の順番です。
- 問題点。
- 現状のマイナス面を、数字で示す。
- 問題点それぞれに対する改善策。
- 改善後の収益シミュレーション。
- 前年との比較。
比較表には、1月から12月までの収益を並べ、年間の合計を出します。前年の実績と、改善した場合の見込みを比べる形です。
改善は、費用を減らすことだけではない
取材では、人手不足で受けるのを止めていた案件の話が出ました。業務改善で人員に余力が生まれれば、その人員を配置転換し、案件を受けることを考えられます。
その追加収益も仮説として示します。受注件数や金額の前提まで資料へ載せ、相手が社内で説明できるようにする、という考え方です。
一方、休暇の取得状況は収益計算に入れず、問題点と改善策として提示していました。お金に換算する項目と、それ以外の働き方の改善を分けているのです。
初心者が資料へ取り入れるなら
顧客の経営全体を変える案まで、すぐに作る必要はありません。まず一つの提案で、次の三つを確認してみましょう。これは取材を踏まえた練習案です。
- 何が問題で、何を変える提案か。
- 数字は実績か、仮定を置いた見込みか。
- この資料を受け取った人が、上司に何を判断してもらうのか。
追加売上があることと、その分が全部利益になることも分けて考えます。材料費や外注費、導入の負担など、必要な費用を確認してから収益を見込みます。同じ人員の余力を、人件費の減少と追加案件の両方に重ねて数えないことも大切です。
YOUR TURN
自分の一件で、書いてみよう。
手元に用意するもの
問題と根拠、改善策、前年実績、試算の前提、必要費用、判断者。
記入例を見る(説明用)
人手不足で止めた案件を受ける案。説明用見本では月10件、1件売上2万円、変動費1.4万円、月額費用2万円、初期費用12万円を仮置き。
CHECK
ここまでできたら、次へ。
第三者が問題・改善策・数字の前提・負担・今回の判断を説明できる。数字を変えても式と比較がつながる。
うまく進まなかったときは?
前提が未確認なら実績と見せず仮置きと表示。初心者は問題と根拠を一つ記入し、試算と判断は先輩に確認してもらう。