NUSSI’S SALES NOTEウッシの営業ノート

NOTE 24 · 営業の実践ノート

見積書を送る前に確認する7項目|営業初心者向け・送付文例付き

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見積書は、「この内容を、この金額と条件でお受けできます」と相手に示す書類です。金額の計算が合っていても、どこまでが対象かがずれていると、後で行き違いになります。送る前に確かめる7項目を、理由と確かめ方つきで説明します。7項目は、宛先・案件名、品名・数量・単位、対応範囲、費用、納期、取引条件、版と承認です。

今日できるようになること

これから出す見積を一件選び、未確認の条件と確認先を残す。

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この記事の目次
この順番で進めよう
  1. 1

    対象と数量をそろえる

  2. 2

    費用と対象外を確認する

  3. 3

    納期の前提を分ける

  4. 4

    送付後の確認を相談する

会話・日付・記入例は説明用です。実際の条件へ置き換え、未確認の内容は約束しないでください。

見積書で、初心者がつまずく場面

見積書を初めて作るときは、金額の計算に気を取られます。合計が合っていることを確かめて送ったあとで、相手から「設置は入っていないんですか」と聞かれる。見積の行き違いは、計算の間違いだけで起こるものではありません。

相手は「設置まで含む」と考え、自分は「商品の納品だけ」と考えている。この状態では、金額が正しくても話はすれ違います。

見積書(みつもりしょ)は、相手が社内で検討するときの資料にもなります。自分がいない場で読まれても、対象・金額・条件が伝わるかどうかを、送る前に確かめます。

この記事の7項目は、送る前の確認の例です。見積書に何を書くか、税の扱い、契約の条件は、業種や会社によって決まりが異なります。会社の書式と承認の手順を優先し、分からないことは先輩や責任者に確認してください。税務や契約の判断を、このチェックだけで済ませるものではありません。

先に、依頼と見積を並べて見比べる

7項目の前に、一つだけ準備をします。相手からの依頼メールや打ち合わせの記録を開き、見積書の横に並べます。

品名、数量、対象の場所、頼まれた作業を、一行ずつ照らし合わせます。依頼にあるのに見積にないもの、見積にあるのに依頼にないものを探します。

見比べる点依頼の記録見積書結果
品名・数量本体2台本体2台合っている
納品の場所本社の事務所書いていない見積に書き足す
設置作業書かれていない含めていない必要かどうかを相手に確かめる

表が収まらない場合は、左右に動かせます。

表の3行目のように、依頼にも見積にも書かれていないことが、行き違いのもとになります。

「一式」(まとめて一つ、という書き方)を使うときは、含む作業と含まない作業が相手に伝わる説明を添えます。必要かどうかを聞いていない作業があれば、都合よく「不要」と判断せずに確かめます。

「今回のお見積りは、商品の納品までを対象にしています。設置作業も必要でしょうか」

送る前に確かめる7項目

項目ごとに、「なぜ見るのか」と「どう確かめるか」を説明します。

1. 宛先・案件名

前に作った見積書を写して作ると、別の顧客の名前や過去の案件名が残ることがあります。相手の会社名・部署・担当者名を、名刺かメールの署名と一文字ずつ見比べます。ファイル名に別の会社名が残っていないかも見ます。

2. 品名・数量・単位

「10個」と「10箱」、「月額」と「年額」のように、単位を取り違えると金額が大きく変わります。依頼の数字と見積書の数字を並べ、数量と単位を声に出して読みます。型番がある商品は、型番も一文字ずつ確かめます。

3. 対応範囲

設置、設定、運搬、撤去などは、相手が「当然入っている」と思いやすい部分です。見積に含む作業と含まない作業を、それぞれ書き出します。含まないものは、会社の書式に合わせて、見積書の備考か送付文に「対象外」と書きます。

4. 費用

単価×数量が小計と合っているか、小計を足した数字が合計と合っているかを、電卓で計算し直します。金額が税込か税抜か、どちらの表示になっているかも見ます。送料や作業費のように追加でかかる費用は、見積に入っているのか、別なのかが分かるように書きます。

5. 納期

納期は、在庫や作業の予定を確かめて初めて決まります。在庫の確認、発注日、現地の確認など、日程を決める前提が何かを書き出します。誰に聞けば決まるのか(倉庫、仕入先、作業の担当など)も一緒に書きます。

6. 取引条件

支払いの条件(いつ、どの方法で支払ってもらうか)と、見積の有効期限(いつまでこの内容で出せるか)です。自分で決めず、会社が承認した条件になっているかを、書式や先輩に確かめます。いつもと違う条件を頼まれたときは、返事をする前に責任者へ相談します。

7. 版と承認

直す前の古いファイルを送ってしまう間違いがあります。送るファイルを開き、日付と金額が最新のものかを見ます。値引きや例外の条件を入れた場合は、必要な社内確認が終わってから送ります。

仕事中にすぐ見直したいときは、見積提出前チェックリストを使えます。項目の分け方は少し違いますが、確かめる内容は同じです。

未確定の納期を、確約に変えない

7項目のうち、初心者が特に困りやすいのが納期です。相手が急いでいると、早い日付を答えたくなります。しかし、「早ければ来週」と聞いた情報を、そのまま「来週納品します」に変えてはいけません。

メモには、顧客の希望日と、社内や仕入先が確かめた日程を、別の欄に書きます。「希望:◯月◯日/確認済み:未定(倉庫に在庫を確認中)」のように並べると、まだ約束できないことがひと目で分かります。

「現時点では納期が未確定です。在庫と作業日程を確認して、◯月◯日(水)までに、お答えできる時期をご連絡します」

「いつまでに回答するか」を約束するときは、その期限を自分が守れるかも確かめます。希望に間に合わない可能性が出たら、黙って見積を送らず、先輩や責任者に相談しましょう。

送付文の例:添付だけで終わらせない

見積書を添付して「ご確認ください」とだけ書くと、相手はどこを見ればよいか分かりません。送付文には、「何の見積か」「確認してほしい条件」「次に相談したいこと」を書きます。

次は説明用の文例です。角括弧を埋めて使います。

件名:[案件名]のお見積りについて
ご相談いただいた[対象]のお見積りを添付いたします。
今回は[含む範囲]を対象とし、[対象外]は含んでおりません。
[未確定の条件]は確認中です。まずは対象範囲がご要望と合っているか、ご確認いただけますでしょうか。
確認後、次のお打ち合わせについてご相談できればと存じます。

角括弧を埋めたら、ファイルが実際に添付できているか、開けるかを確かめます。送った後の連絡日は、自分の都合だけで決定事項にしません。「社内で確認されるのは、いつ頃になりそうでしょうか」と聞き、合意できた予定を残します。

見積を出すことが目的になりそうなときは、「検討します」の後の連絡方法も確認してください。

よくある失敗と、よくある質問

失敗:前の見積書を写して、古い情報が残る

宛名、日付、有効期限、備考の欄に、前の案件の内容が残りやすくなります。写して作ったときは、金額以外の欄も上から順に読み直します。

失敗:口頭で聞いた値引きを、確かめずに載せる

「これくらいなら下げられると思う」という一言を、そのまま見積に入れてはいけません。誰が承認したのかを確かめ、承認が済んでから載せます。

質問:未確定の条件があっても、見積を送ってよいですか?

会社の方針によります。送る場合は、どの条件が未確定で、いつまでに回答するかを送付文に書きます。未確定のまま送ってよいか分からなければ、送る前に先輩へ聞いてください。

質問:電話で「だいたいの金額だけ先に教えて」と言われたら?

その場で数字を作って答えないようにします。「正確な金額は、条件を確認して見積書でお伝えします」と答え、いつまでに送れるかを伝えます。おおよその金額を口頭で伝えてよいかどうかは、会社によって方針が違うので、先輩に確かめてください。

質問:送ったあとで間違いに気づいたら?

気づいた時点で、先輩か責任者に報告します。自分だけで直して送り直す前に、どこが違っていたか、相手にどう伝えるかを相談します。報告のしかたは、営業で失敗したとき:まず何を報告するかにまとめています。

今日やることは一つです。これから出す見積を一件選び、下のシートに「含むもの・含まないもの」と「まだ決まっていない条件」を書いてください。空欄が残ったら、それが送る前に確かめることです。

納期を答える前に確かめる期間のことは、リードタイムとはにまとめています。

自分の一件で試す

見積書を出す前に、条件をそろえる:実践シート

手元の依頼や商談記録を一件選び、分かったことから書きます。

記入例を見る(説明用)

説明用:対象=本体2台の納品。設置は対象外/費用=本体代と送料を含む。設置費は含まない/納期=希望は来週。確認済みの納期はまだない/未確定=在庫。倉庫へ確認し、回答できる時期を顧客に連絡する/承認=上司の確認後に送付。送付後、対象範囲が要望と合っているかを相談する。

入力は自動保存・送信されません。ページを閉じる前に保存してください。保存先や個人情報・機密情報の扱いは、会社のルールに従ってください。

ここまでできたら、次へ。

含む範囲と対象外が説明でき、未確認の条件を確約せずに残せた。

まだ分からない欄があるときは?

無理に埋めず、確認先と次の連絡方法を決めましょう。判断する権限がない内容は、先輩や責任者へ相談します。

次に使う

見積提出前のチェックをする

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