NOTE 17 · 営業の実践ノート
焼き鳥は串から外す?一言聞けば決められる
公開:2026年10月2日/更新:2026年10月3日
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先輩との飲み会で、焼き鳥を串から外すか迷うことがあります。まず、自分の一本なのか、みんなで分ける分なのかを見ます。分ける分なら、手をつける前に一言聞けば決められます。
この記事の目次 読みたいところへ ↓
こんなときに 居酒屋で、焼き鳥や大皿の料理を取り分けるか迷うとき。
- 1
共有分か、自分の分かを見る
- 2
分けるかどうかを一言聞く
- 3
決まったとおりに、取り箸で配る
- 4
自分の分は食べやすく食べる
会話・記入例は、説明用の例です。自分の案件の条件へ置き換えて使ってください。
小さな迷いは、一言聞けば決められる
先輩や取引先との居酒屋で、焼き鳥の盛り合わせが運ばれてきます。「串から外して分けたほうがいいのか、そのままがいいのか」。新人のうちは、こうした小さなことで手が止まります。
串から外せば、人数分に分けやすくなります。一方で、串のまま食べたい人もいます。
どちらが良いかは、人や店、その場の人数で変わります。この記事でも「これがマナーの正解」とは決めません。
決め方は一つです。手をつける前に、一言聞く。
聞けば数秒で決まり、あとは食事と会話に戻れます。黙って気を回すより、相手にとっても分かりやすい方法です。
基本の考え方:自分の分と、共有する分を分けて考える
まず、目の前の料理が「自分の分」か「みんなで分ける分(共有分)」かを見ます。一人に一本ずつ配られた串は、自分の分です。各自が食べやすい方法で構いません。
大皿に数本がまとめて出てきたら、共有分です。共有分は、自分だけの判断で形を変えないほうが安心です。
外す、切る、調味料をかける、といったことは、聞いてからにします。食べ方の好みは、見た目では分からないからです。
もう一つの基本は、取り分けに取り箸(取り分け専用の箸)を使うことです。テーブルになければ、店の人に「取り箸をお願いします」と頼めます。店から食べ方の案内があれば、それに合わせます。
焼き鳥で迷ったときの4つの手順
- 共有分かどうかを見る。人数と本数を数えます。4人で4本なら一人一本、4人で2本なら分けることになりそうだ、と見当がつきます。
- 分けるかどうかを一言聞く。皿に手を伸ばす前に、「これは分けますか。それとも一本ずつにしますか」と聞きます。
- 決まったとおりに配る。外すと決まったら、片手で串を持ち、取り箸で肉を一つずつ押さえて、皿の上でゆっくり外します。肉が飛ばないよう、串は皿に近づけます。外さないと決まったら、そのまま皿を回します。
- 自分の分は、食べやすい方法で食べる。口をつけた串は、共有の皿に戻しません。食べ終わった串は、串入れか自分の皿の端に置きます。
自分:「ねぎまとつくねが2本ずつ来ました。串から外して分けますか。それとも、そのままにしますか」
先輩:「外して分けよう」
自分:「分かりました。取り箸で外しますね」
説明用の例です。相手の好みを決めつけず、聞いて決まったら、作法の話を長く続けずに食事へ戻ります。「先輩が外したから、自分の一本も外さなければ」とまで考える必要はありません。
下の実践シートは、この手順のまま書けます。手順1が「人数・本数」と「共有か個人分か」、手順2が「確認の一言」、手順3が「決まった分け方」です。
ほかの迷いやすい場面と、聞き方の例
居酒屋では、焼き鳥のほかにも迷う場面があります。どれも、聞き方を一つ持っておけば決められます。次の表は一例です。
| 場面 | 迷うこと | 聞き方の例 |
|---|---|---|
| 席 | どこに座ればよいか | 「どちらに座ればよろしいですか」 |
| 最初の注文 | 何を、だれが頼むか | 「飲み物を伺います。まとめて注文してもよろしいですか」 |
| 料理の注文 | 何を頼めばよいか | 「苦手な物や、食べられない物はありますか」 |
| 大皿の料理 | 取り分けるか、各自で取るか | 「取り分けましょうか。それとも各自で取りますか」 |
| 飲み物のおかわり | 声をかけてよいか | 「次は何を飲まれますか。お茶やお水もあります」 |
| お酌 | 注いでよいか | 「お注ぎしてもよろしいですか」 |
| 会計 | 自分の分をどうするか | 「私の分はおいくらでしょうか」 |
表が収まらない場合は、左右に動かせます。
注文で迷ったら、自分が決めるのではなく、聞いてまとめる役に回ります。
自分:「最初の飲み物を伺います。私はウーロン茶にします」
先輩:「じゃあ生ビールを一つ。料理は適当に頼んでいいよ」
自分:「分かりました。苦手な物はありますか。なければ、焼き鳥の盛り合わせとサラダを頼みます」
説明用の例です。「適当に」と言われたときも、頼む前に品名を口に出すと、相手は「それでいい」と答えるだけで済みます。
席は、入口から遠い席を目上の人にすすめる考え方が広く知られています。ただ、店の造りや会の目的で変わります。迷ったら、座る前に立ったまま聞くのが早道です。
お酌は、相手が望んだときだけにします。「自分で注ぐからいいよ」と言われたら、それ以上はすすめません。グラスが空いていても、次に何を飲むかは相手が決めることです。
取引先が一緒の席では、費用をどちらが持つかなど、会社の決まりが関わることがあります。出かける前に、先輩か上司へ確認してください。ごちそうになったときは、店を出るときにお礼を伝えます。
お酒を飲まない・飲めないときの伝え方
居酒屋に行っても、お酒を飲むかどうかは自分で決められます。体質で飲めない人、車で帰る人、その日は飲みたくない人もいます。理由を細かく説明する必要はありません。
「お酒は飲めない体質なので、ウーロン茶をお願いします」
「今日は車なので、ソフトドリンクにします」
「明日が早いので、この一杯で止めておきます」
言い方の例です。最初の注文のときに伝えておくと、あとから断る場面を減らせます。
厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」は、他人に無理な飲酒を勧めることは避けるべきだとしています。体質的にお酒を受け付けられない人は、ごく少量でも強い動悸などが起こることがあり危険だ、とも書かれています。自分が断るときも、ほかの人に声をかけるときも、この考え方が土台になります。
同じガイドラインは、20歳未満の飲酒(飲ませることを含む)と、酒気帯び運転など(させることを含む)を、法律違反に当たる場合として挙げています。警察庁の飲酒運転に関するページには、運転した人だけでなく、車両を提供した人、酒類を提供した人、同乗した人などへの罰則も載っています。車で来た人や20歳未満の人には、お酒をすすめません。
断ってもしつこくすすめられるなど、つらい言動が続くときは、一人で抱えないでください。厚生労働省は職場におけるハラスメントのページで、ハラスメントを受けたときは、会社の相談担当者や信頼できる上司に相談するよう案内しています。
よくある失敗と直し方
聞かずに、全部外してしまう
気を利かせたつもりでも、串のまま食べたかった人がいるかもしれません。外す前に一言聞きます。もう外してしまったら、「先に聞けばよかったですね。次から確認します」と伝えれば十分です。
聞くタイミングを逃して、手が出せなくなる
料理が置かれてから時間がたつと、聞きにくくなります。皿がテーブルに置かれた直後に聞くと決めておきます。逃してしまったら、「これ、分けましょうか」と今から聞いても遅くありません。
気を回すことに集中して、会話に入れない
取り分けや注文ばかり気にしていると、せっかくの席で話ができません。聞いて決めたら、その件は終わりにします。同席している人の話を聞くことに、時間を使います。
すすめられるまま、飲みすぎる
断りにくくて杯を重ねると、帰り道や翌日の仕事に響きます。飲まない人は、最初の注文でソフトドリンクを頼みます。
飲む人は、あらかじめ自分の量を決め、食事をとり、合間に水を飲みます。この3つは、前に挙げた厚生労働省のガイドラインにも、飲むときの配慮として載っています。
今日やることは一つです。共有の料理で迷ったら、手をつける前に「これは分けますか」と聞いてください。食事のあとにカラオケへ誘われたときの決め方は、カラオケに誘われたらにまとめています。
取引先との会食や手土産の準備は手土産・接待の準備、ゴルフに誘われたときの準備は接待ゴルフ・社内コンペに初めて呼ばれたらにまとめています。
YOUR TURN
自分の一件で、書いてみよう。
手元に用意するもの
人数、皿の本数、共有分か個人分か、取り箸。
記入例を見る(説明用)
人数・本数=4人で、ねぎま2本とつくね2本/共有か個人分か=大皿で出てきたので共有分/確認の一言=「串から外して分けますか。それとも、そのままにしますか」/決まった分け方=外して、取り箸で4人に分ける。
CHECK
ここまでできたら、次へ。
共有する分について同席者と決め、他人の分を勝手に変えていない。
うまく進まなかったときは?
好みが違えば共有分と個人分を分ける。店の案内があればそれに従い、判断を長い議論にしない。