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評価・キャリアを考える

営業の職務経歴書|実績が伝わる書き方と、数字が少ない人の整理例

「売上を達成しました」だけでは伝わらない役割と工夫。材料の集め方、文章への変換、面接での説明を架空の例で整理します。

経験を伝わる言葉にのイラスト
まず、ここだけこの記事のポイント
  • 数字には期間・対象・自分の担当範囲を添える。
  • 工夫は「課題・行動・結果」の順に具体化する。
  • 確認できない成果を作らず、事実を説明する。

会話・記入例・試算は、説明のための例です。実際の状況や確認できた内容に置き換えて使ってください。

この記事の目次

NOTE 01文章を書く前に、仕事の材料を集める

実績の前提をそろえる4つの欄。担当:商材・顧客・エリア。期間:いつからいつまで。役割:自分が責任を持った範囲。記録:目標・結果・評価の根拠
考え方・確認の順番を整理した図解

最初から立派な自己PRを書こうとすると、「コミュニケーション能力があります」のような抽象的な表現になりがちです。まずは担当した仕事、実際に起きた課題、自分がしたことを箇条書きで集めます。

ハローワークは、応募書類の作り方や職務経歴書の作成ポイントを案内しています。書式や整理方法を確認したいときの参考になります。 ハローワーク「履歴書・職務経歴書の書き方」

材料を集めるシート
書き出す内容
担当商材、顧客の業種、新規・既存、担当範囲
期間担当開始から終了まで、実績を集計した期間
役割提案、見積もり、納品調整、育成など自分が担った内容
課題と工夫どの場面を、誰と、どう変えたか
確認できる結果売上・件数・作業時間・評価など、根拠を確認できる情報

表が画面に収まらないときは、横にスクロールできます。

思い出せない数値は空欄にしておきます。社内の資料から確認する場合も、持ち出しや利用のルールを守り、非公開資料をそのまま応募先に渡さないでください。

NOTE 02売上や達成率には、比較の前提を添える

数字を説明できる状態にする。何の数字か:個人・チーム・担当顧客。どの期間か:年度・四半期・担当期間。どんな条件か:目標・引き継ぎ・商材
考え方・確認の順番を整理した図解

「達成率108%」だけでは、個人目標なのか、チーム全体なのか、新規開拓なのかを読み手が判断できません。まず期間、対象、自分の役割をそろえます。比較する数字は同じ条件のものを使ってください。

計算を確認する例(架空の数字)対象:既存法人顧客を担当する個人の年間目標
目標売上:1,000万円/実績売上:1,080万円
達成率:1,080万円 ÷ 1,000万円 × 100 = 108%
併記すること:対象年度・担当範囲・実際に行った工夫

引き継いだ大型契約や価格改定など、結果に影響する背景があるなら、自分の工夫による成果と混ぜないように説明します。「自分だけで売上を伸ばした」と見せる必要はありません。

数字だけの文章から、役割が伝わる文章へ

「売上目標を108%達成」→「既存法人顧客を担当し、対象年度の個人売上目標1,000万円に対し1,080万円、達成率108%。顧客ごとの更新予定を整理し、提案時期を管理した。」

この例の数字や行動は、そのまま使わず、自分の記録で確認できる内容に置き換えてください。

NOTE 03工夫は「課題・行動・結果」で文章にする

工夫を読み手が追える順番。課題:何が起きていたか。行動:自分が何を変えたか。結果:確認できた変化は何か
考え方・確認の順番を整理した図解

「関係構築に注力」「効率化を推進」では、実際に何をしたのかが見えません。誰とどの情報をそろえ、何を確認し、どの手順を変えたかまで書くと、面接でも説明を続けやすくなります。

抽象的な言葉を、具体的な行動に変える例
元の表現掘り下げる質問行動の書き方
関係構築をした誰と、どんな情報を共有した?顧客の担当者と更新予定を共有し、確認時期を調整した
業務を効率化したどの工程を、どう変えた?営業事務と相談し、引き継ぎ時の確認項目を共通化した
育成に取り組んだ何を教え、どう確認した?商談準備の項目をまとめ、同行後に確認漏れを一緒に振り返った

表が画面に収まらないときは、横にスクロールできます。

結果の数値がない場合は、確認できる変化を具体的に記載します。「確認項目を共通化して運用を開始した」は事実として書けても、「作業効率が30%向上した」と測っていない成果を付け足してはいけません。

NOTE 04数字が少ないときは、仕事の範囲と変化を示す

数字以外にも整理できる経験。運用を整えた:項目・手順・引き継ぎ。連携した:関係者・役割・調整内容。教えた:対象・教材・確認方法。改善した:試したこと・残った課題
考え方・確認の順番を整理した図解

売上に直接ひもづかない仕事もあります。問い合わせ対応、納品調整、情報の整理、後輩の支援などは、対象と自分の行動を具体化しましょう。「何でも頑張った」より、説明できる一件を選びます。

根拠を確認できない表現「対応品質を大幅に改善し、満足度を向上」
どんな記録で確認したのかわからない。
事実として説明できる表現「問い合わせの引き継ぎ項目を営業事務と整理し、窓口・確認期限・未回答事項を共有する運用を始めた」
取り組みと役割が読み取れる。

改善の効果を測定していないなら、その限界も説明できます。取り組みの事実と効果の評価を分ける姿勢が、書類と面接の話を一致させます。今後のために記録を残す場合は、対象や期間が比較できる方法を考えましょう。

NOTE 05チームの成果と、面接で話す自分の役割を分ける

チーム実績の説明で分けること。全体の成果:チームとしての結果。自分の役割:担当した範囲と判断。連携:誰と何を進めたか
考え方・確認の順番を整理した図解

チーム実績は書いて構いませんが、その数字がチーム全体のものであると明記します。管理職なら目標配分、育成、案件確認など、自分が行った判断や支援を具体的に説明してください。肩書きだけで部下の行動を自分の成果にまとめないようにしましょう。

面接担当が質問し、ウッシが応募者として答える

説明のための会話例です。状況に合わせて言い換えてください。

面接担当

引き継ぎを見直したとありますが、ご自身は何を担当しましたか?

ウッシ

私は営業側で不足していた情報を洗い出し、営業事務の担当者と確認項目を整理しました。運用前に営業メンバーへ使い方を説明しました。

面接担当

その結果、何が変わりましたか?

ウッシ

窓口と確認期限を同じ欄で共有する運用になりました。確認回数の削減量は測定していないため、数値の成果としては記載していません。

この会話は説明用の架空例です。面接では「なぜその方法にしたのか」「難しかった点は何か」にも、自分が経験した範囲で答えられるよう準備します。

NOTE 06応募先に合わせて、残す実績を選ぶ

提出前に見る3つの一致。職務との一致:求める仕事に関係するか。事実との一致:記録・役割と矛盾しないか。説明との一致:面接で背景を話せるか
考え方・確認の順番を整理した図解

集めた材料をすべて並べるより、応募先の業務に関係する経験を前に置きます。新規開拓が中心なら顧客を探して提案へ進めた過程、既存顧客の支援が中心なら継続的な確認や調整の経験など、接点を探してください。

職務経歴書の提出前チェック

応募条件の整理がまだなら、キャリア整理ノートに戻り、残したい仕事と変えたい条件を先にまとめましょう。書類の見せ方だけで、希望する働き方が決まるわけではありません。

よくある質問

経験を伝わる言葉に|迷ったときの確認。数値が少ない:担当・行動・確認済みの変化。チームの実績:全体の結果と自分の役割
本文の考え方を使った、迷ったときの確認メモ
未達成の実績は書かないほうがいい?

達成していない結果を達成したようには書きません。関連する経験であれば、目標と実績、要因の整理、自分が変えた行動を事実に沿って説明できます。何を学び、どう次へ生かしたかも材料です。

顧客名を伏せると伝わりにくい?

必要に応じて業種・規模・取引の特徴で説明できます。どこまで記載できるかは勤務先の規定や情報の性質を確認し、公開してよい範囲で書きましょう。

自己PRは書類と面接で同じ文章を話す?

内容の事実関係は一致させつつ、面接では質問に合わせて背景を補います。文章を丸暗記するより、課題・自分の行動・結果・確認できていないことの順に話せるようにします。

今日の一ページを、明日の行動に説明できる仕事を一件選ぶ

「どんな課題があり、自分は誰と何を変え、何が確認できたか」を3行で書いてください。数字は、記録で裏づけられるものだけ足します。

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