NUSSI’S SALES NOTEウッシの営業ノート

NOTE 80 · 営業の実践ノート

封筒の宛名の書き方:表と裏、縦書きと横書き、A4の書類を送るときの手順

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封筒の宛名は、表に相手の郵便番号・住所・会社名・部署・役職・氏名・敬称を書き、裏に自分の住所・会社名・氏名を書きます。切手は、縦長の封筒なら表の左上です。この記事では、A4の書類を送る封筒の選び方、表と裏の書き方、縦書きと横書きの違い、「見積書在中」などの添え書き、出した後で間違いに気づいたときの動きを順に説明します。

今日できるようになること

送る書類を一つ決め、封筒の大きさを選び、表に書く7つの項目と、裏に書く差出人を下書きしてから清書する。

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こんなときに 見積書・契約書・カタログなどを郵送することになり、封筒に何をどこへ書くか迷ったとき。

この順番で進めよう
  1. 1

    送る書類を見て、折るか折らないかと、封筒を決める

  2. 2

    相手の名刺を見て、表の宛名を下書きする

  3. 3

    裏に差出人を書き、中身を入れて封をする

  4. 4

    大きさと重さから料金を確かめ、切手を貼って出す

会話・記入例は、説明用の例です。自分の案件の条件へ置き換えて使ってください。

封筒の宛名で、決まっていることと慣習

営業の仕事では、見積書、契約書、請求書、カタログなどを郵送する場面があります。封筒を前にすると、どこに何を書くのか、縦か横か、切手はどこか、と手が止まりがちです。

最初に、郵便の決まりと書き方の慣習を分けておくと、迷いが減ります。郵便の決まりは、日本郵便が約款や公式ページで示しているものです。主なものは次の3つです。

  • 宛名は、表に、詳しくはっきり書く。内国郵便約款の第11条は、あて名を「郵便物の表面に詳細かつ明確に記載し」と定めています。
  • 切手は、表の左上。日本郵便はよくあるご質問で、「郵便切手は郵便物の表面の左上部(横に長いものは、右上部)に貼っていただくようお願いいたします。」と案内しています。
  • 大きさと重さで、郵便物の種類が分かれる。定形郵便物と定形外郵便物の区分があり、日本郵便「手紙・封書」に条件が載っています。

一方、住所を右に書く、名前を中央に大きく書く、裏に差出人を書く位置、などは慣習です。この記事では、慣習の部分を「一般的には」「書き方が多い」と書き分けます。会社に封筒の書き方の決まりがあれば、そちらが先です。

なぜ宛名をていねいに書くのか。理由は2つあります。一つは、郵便局と相手の会社の中で、正しい人の手元まで迷わず届くようにするため。もう一つは、封筒が、相手が最初に目にする「自社の顔」になるためです。

封筒を選ぶ:三つ折りで入れるか、折らずに入れるか

A4の書類を送る封筒は、大きく2つに分かれます。三つ折りにして入れる細長い封筒と、折らずに入れる大きな封筒です。封筒の呼び名と寸法は、日本郵便の「JIS S5502:2010『封筒』に適合する封筒の条件」のページに載っています。

三つ折りにして入れる折らずに入れる
よく使われる封筒長形3号(120×235mm)角形2号(240×332mm)
郵便物の区分大きさは定形郵便物の範囲。厚さ1cmまで・重さ50gまでなら定形郵便物定形外郵便物。大きさは「規格内」の範囲
向いている書類(一例)見積書、送付状、請求書など、枚数の少ない書類契約書、カタログ、枚数の多い資料、折り目を付けたくない書類
気をつける点枚数が増えると、厚さと重さの条件を超えることがある角が折れやすい。会社の決まりがあれば、クリアファイルに入れる

表が収まらない場合は、左右に動かせます。

日本郵便は、定形郵便物の条件を「長さ:14~23.5cm、幅:9~12cmの長方形」「厚さ:1cmまで」「重さ:50gまで」、定形外郵便物の規格内を「長さ:一辺の最長が34cm以内、短辺が25cm以内」「厚さ:3cm以内」「重さ:1kg以内」と示しています(日本郵便「手紙・封書」)。

どちらを選ぶかの基準は、相手がその書類をどう使うかです。契約書のように、署名や押印をして保管する書類は、折り目がないほうが扱いやすくなります。見積書1枚なら、三つ折りで足りる場面が多くあります。会社や取引先に決まりがあることも多いので、初めて送る種類の書類は、先輩に「この書類は折ってもよいですか」と聞いてから選びます。

料金は、区分と重さで変わります。金額は改定されることがあるため、この記事には書きません。出す前に、日本郵便の手紙(定形・定形外)の料金計算で確かめるか、郵便局の窓口で確かめてください。

表の書き方:郵便番号から敬称まで

表には、相手の情報を書きます。書く項目は7つです。相手の名刺を手元に置き、上から順に写していきます。

  1. 郵便番号。枠が印刷されていれば、枠の中に書きます。日本郵便の郵便番号・バーコードマニュアルは、使用文字について「当分の間、算用数字のみを使用します。」としています。縦書きの封筒でも、郵便番号は算用数字で書きます。
  2. 住所。都道府県から、建物の名前と階まで書きます。相手の会社の中で仕分ける人が、建物と階を見て判断することがあるためです。
  3. 会社名。「株式会社」を略さずに書く書き方が一般的です。「株式会社」が社名の前に付くか、後に付くかは、名刺で確かめます。
  4. 部署名。名刺のとおりに書きます。部署名は変わることがあるので、古い名刺のときは先輩に確かめます。
  5. 役職。名刺に書かれていれば、名前の前に書きます。
  6. 氏名。宛名の中で一番大きく書く書き方が多く見られます。字は、名刺を見て一字ずつ確かめます。
  7. 敬称。個人の名前には「様」、会社や部署にあてるなら「御中」です。二つを重ねません。使い分けは御中の使い方にまとめています。

清書の前に、別の紙に下書きをします。封筒は書き直しがきかないためです。字の大きさと行の位置を先に決めておくと、最後の行が詰まることを防げます。

宛名を印刷したラベルを貼る会社もあります。その場合も、書く項目と順番は同じです。ラベルは、はがれないように全面をしっかり貼ります。

裏の書き方と、縦書き・横書きの違い

裏には、差出人、つまり自分の情報を書きます。自分の会社の郵便番号、住所、会社名、部署名、自分の名前です。宛先が分からず届けられなかったときに、どこへ返すかが分かります。受け取った相手も、開ける前に、だれからの郵便かが分かります。

会社の封筒には、住所と社名が印刷されていることが多くあります。その場合は、部署名と自分の名前を書き足します。受け取った相手が問い合わせるとき、だれに連絡すればよいかが分かるためです。書き足すかどうか、担当者の印を押すかどうかは、会社の決まりに合わせます。

縦書きと横書きで、位置の慣習が変わります。次の表は、一般的に見られる書き方です。

縦書き(封筒を縦長に使う)横書き(文字を横に書く)
住所右側に、上から書く上のほうに、左から書く
会社名・部署住所の左の行に書く住所の下の行に書く
氏名と敬称中央に、大きく書く中央に、大きく書く
番地などの数字漢数字で書くことが多い算用数字で書くことが多い
切手表の左上縦長のままなら左上。横に長く使うなら右上
裏の差出人中央の継ぎ目の右に住所、左に会社名と名前。または左側にまとめて書く下のほうにまとめて書く
日付裏の左上に書く書き方がある差出人の上に書く書き方がある

表が収まらない場合は、左右に動かせます。

切手の位置だけは、郵便の決まりがあります。日本郵便の「切手のマナー」は、「切手は基本的には「縦長にしたときに左上」になる位置に貼ります。これは機械でスムーズかつ正確に仕分けるために必要です。」と説明しています。封筒を横長に使うときは、右上に貼ると、縦長に戻したときに左上になります。

縦書きか横書きかの基準は、会社の封筒の向きに合わせることです。社名が縦に印刷されていれば縦書き、横に印刷されていれば横書きにすると、表と裏の向きがそろいます。相手の住所に英字や数字の長い建物名があるときは、横書きのほうが書きやすくなります。

封をする

中身を入れたら、ふたをのりで貼ります。日本郵便の定形郵便物・はがき作成のガイドラインには、「封筒のフラップ(ふたののりしろ部分)をシールでとめるときは、フラップをのり付けした上にシールを貼ってください。(シールだけでの封はおやめください。)」とあります。

ふたの合わせ目に「〆」と書く慣習があります。辞書(デジタル大辞泉「締め」)には、「封書の封じ目に書く「〆」のしるし。」という説明があります。会社の封筒で書くかどうかは、先輩の出し方に合わせます。

「在中」の添え書きと、切手・送り方

封筒の表に「見積書在中」「請求書在中」と書くことがあります。辞書(デジタル大辞泉「在中」)は、在中を「中に書類・金品などが入っていること。また、そのことを封筒や包みなどの表に示す語。」と説明しています。

なぜ書くのか。相手の会社では、届いた郵便を、担当ではない人が仕分けることがあります。中身が外から分かれば、開ける前に、急ぎかどうか、だれに渡すかを判断できます。請求書なら経理の担当へ、見積書なら依頼した本人へ、早く回りやすくなります。

添え書き使う場面(一例)
見積書在中見積書を送るとき
請求書在中請求書を送るとき
契約書在中契約書を送るとき
親展宛名の本人に開けてほしいとき

表が収まらない場合は、左右に動かせます。

「親展」について、辞書(デジタル大辞泉「親展」)は「手紙や電報で、名宛人自身が開封して読んでほしいという意で使う語。」と説明しています。使うかどうかは、上司に確かめてから決めます。

書く位置は、縦書きなら表の左下、横書きなら右下とする書き方が多く見られます。四角で囲むと、宛名と見分けやすくなります。手で書いても、スタンプを使っても構いません。

送り方を選ぶ前に:「信書」を確かめる

見積書や契約書は、送り方にも決まりがあります。総務省の信書のガイドラインは、信書を「特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、又は事実を通知する文書」としています。信書に該当する文書の「請求書の類」の類例として、納品書、領収書、見積書、契約書などが挙げられています。カタログは、信書に該当しない文書の例に載っています。

日本郵便は、よくあるご質問で「「ゆうパック」「ゆうメール」「ゆうパケット」「クリックポスト」以外のサービスで信書を送ることができます。」と案内しています。見積書や契約書を、荷物用のサービスで送らないよう気をつけます。

カタログに見積書や手紙を一緒に入れるときなど、判断に迷う場合は、総務省のページを確かめるか、郵便局の窓口で聞いてください。会社で発送の方法が決まっているなら、総務の担当に「この書類は、この方法で送れますか」と確かめます。

中に入れる送付状の書き方は送付状の書き方、送る前の見積書の点検は見積書を送る前に確認する7項目にまとめています。

書き方の例、迷いやすい判断、出した後の立て直し

次の例は、説明用の例です。会社名・人名・住所は、実在のものではありません。縦書きの封筒の表を、右の行から順に並べています。

惜しい例:

(右)◯◯市◯◯町1-2-3

(中央)(株)A 佐藤部長様

(左下)添え書きなし

良い例:

(右)◯◯県◯◯市◯◯町一丁目二番三号 ◯◯ビル三階

(その左)A株式会社 営業部

(中央・大きく)部長 佐藤 ◯◯ 様

(左下)見積書在中

惜しい例は、都道府県と建物名がなく、社名が略されています。部署がないので、相手の会社の中で、どの佐藤様かを探す手間が生まれます。中身も、開けるまで分かりません。

良い例は、住所を建物と階まで書き、社名・部署・役職・氏名が名刺の順に並んでいます。添え書きがあるので、仕分ける人が中身を判断できます。

判断1:手書きか、印刷か

どちらでも届きます。基準は、会社のやり方と、通数です。会社に宛名ラベルの決まりがあれば、それを使います。一通だけなら、手書きのほうが早いこともあります。字に自信がないときは、下書きの紙を封筒の横に置き、行の位置を見ながら、ゆっくり書きます。

判断2:担当の方の名前が分からない

基準は、だれに開けてほしいかです。部署のどなたでもよければ「A株式会社 営業部 御中」。その件の担当の方に読んでほしければ「営業部 ご担当者様」と書く形があります。名前を調べられるなら、先輩に「A社のご担当の方のお名前は分かりますか」と聞いてから書きます。

判断3:書き間違えた

基準は、新しい封筒に書き直すことです。宛名を線や修正テープで直した封筒は、相手に「直した物をそのまま送った」と見えます。会社の封筒を何枚使ってよいか気になるときは、先輩に一言伝えてから書き直します。

判断4:切手か、会社の出し方か

会社によっては、郵便を総務の担当にまとめて渡す、という決まりがあります。自分で切手を貼る前に、「郵便は、どこに出せばよいですか」と聞きます。自分で切手を貼る場合、日本郵便の「切手のマナー」は、枚数に制限はないとしたうえで、仕事の郵便では「余ったものを寄せ集めた」と思われないように、と書いています。

出した後で、間違いに気づいたとき

その場では:何を間違えたかを上司に報告します。宛先や住所の間違いなら、郵便局で手続きができることがあります。日本郵便は、よくあるご質問で「あて名・あて先変更や取戻請求ができます。」「手続には手数料が必要になる場合があります。」と案内しています。出した郵便局に問い合わせます。

別の会社に届いてしまうおそれがあるときは、中身が何だったかを、上司へすぐ伝えます。見積書や契約書には、金額や取引の条件が書かれているためです。相手への連絡は、上司と決めてから行います。伝え方は営業で失敗したときが使えます。

郵便が自分の所へ戻ってきたときは、封筒に返された理由が書かれています。日本郵便は、よくあるご質問で、はがき以外の場合について「新しい封筒に必要に応じて正しいあて先・住所・氏名を記載してください。」と案内しています。相手には、届くのが遅れることを先に連絡します。

後の記録:取引先ごとに、宛名の控えを作ります。「郵便番号、住所(建物・階まで)、社名、部署、役職、名前、確かめた日」を一行ずつ書きます。間違えた所には、「番地を一字書き落とした。次からは、書いた後に名刺と一字ずつ見比べる」のように、次にやる動きを書きます(説明用の例です)。

今日やることは一つです。送る書類を一つ決め、封筒の大きさを選び、表に書く7つの項目と、裏に書く差出人を下書きしてから、清書してください。

YOUR TURN

自分の一件で、書いてみよう。

手元に用意するもの
送る書類、相手の名刺(郵便番号・住所・会社名・部署・役職・名前が分かるもの)、封筒、ペン、会社の封筒や切手の使い方の決まりが分かるもの。

記入例を見る(説明用)

送る書類と、封筒の大きさ=見積書1枚と送付状1枚。A4の紙を三つ折りにして、長形3号の封筒に入れる。先輩に聞いたところ、見積書は三つ折りでよいとのこと/表に書く宛名=郵便番号「◯◯◯-◯◯◯◯」。住所「◯◯県◯◯市◯◯町◯丁目◯番◯号 ◯◯ビル3階」。会社名「A株式会社」。部署「営業部」。氏名「佐藤 ◯◯」。敬称「様」。役職は名刺に書かれていないので入れない。縦書きで書く/裏に書く差出人と、日付=会社の封筒なので、住所と社名は印刷されている。その横に「営業部 田中」と手で書き足す。日付は、出す日を左上に書く/添え書きと、書く位置=表の左下に「見積書在中」。会社にスタンプがあるので、それを使う/出し方=重さを会社のはかりで量り、日本郵便の料金計算のページで確かめる。切手は総務でもらう決まり。◯月◯日の午後、帰りにポストへ入れる。

入力は自動保存されません。ページを移動する前に保存してください。保存した内容は他の人に自動送信されません。

CHECK

ここまでできたら、次へ。

封筒の大きさが決まり、表の7項目が名刺のとおりに書けていて、裏に差出人があり、料金の確かめ方と出す日が決まっている。

うまく進まなかったときは?

何から書くか分からなければ、名刺を上から順に写す(郵便番号→住所→会社名→部署→役職→名前)。縦書きか横書きかで迷ったら、会社の封筒に印刷された社名の向きに合わせる。封筒の大きさで迷ったら、先輩に「この書類は折ってもよいですか」と聞く。

NEXT NOTE

次に読むなら

封筒に入れる送付状を書く返信用封筒を同封する・返す「御中」と「様」を使い分ける