NUSSI’S SALES NOTEウッシの営業ノート

NOTE 185 · 営業の実践ノート

名刺ファイルの選び方と名刺の整理:ホルダーと整理箱の違い、探しやすい分け方の決め方

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名刺ファイルは、もらった名刺を、あとで探せる形でしまう道具です。選ぶ前に、会社の決まり、今ある枚数、置く場所の3つを確かめます。そのうえで、ポケットに入れる形か、箱に入れる形かを決め、分け方を一つに決めます。この記事では、特定の商品を薦めず、メーカー公式の分類に出てくる呼び方と、探しやすくするための決め方をまとめます。

今日できるようになること

手元の名刺を全部出して数え、分け方を一つ決めて、最初の見出しを3つ書く。

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こんなときに もらった名刺が机の引き出しや名刺入れにたまり、必要なときに探せなくなってきたとき。

この順番で進めよう
  1. 1

    会社の決まり・今ある枚数・置く場所を確かめる

  2. 2

    ポケットに入れる形か、箱に入れる形かを決める

  3. 3

    分け方を一つ決め、見出しを付ける

  4. 4

    入れる日を決め、名刺に日付と用件を書いてからしまう

会話・記入例は、説明用の例です。自分の案件の条件へ置き換えて使ってください。

名刺ファイルとは:あとで探せる形でしまう道具

名刺は、辞書では「氏名・住所・勤務先・身分などを印刷した長方形の小形の紙札。」(デジタル大辞泉「名刺」)と説明されています。ファイルは、「書類をとじ込むこと。また、とじ込んだもの。」(デジタル大辞泉「ファイル」)です。名刺ファイルは、もらった名刺をとじ込んでおく道具、ということになります。

「名刺ファイル」は、店や販売ページでよく使われる呼び名です。メーカーの公式ページでは、呼び方が少しずつ違います。キングジム「名刺整理ファイル」、コクヨ「名刺・カードホルダー」、リヒトラブ「名刺・カード整理用品」、カール事務器「名刺整理器」のように、「名刺整理ファイル」「名刺ホルダー」「名刺整理器」などの名前で並んでいます(2026年10月4日に確認)。販売ページで探すときは、これらの言葉でも探せます。

持ち歩く名刺入れとは、役目が違います。名刺入れは、自分の名刺を渡し、受け取った名刺をその日だけ預かる道具です。名刺ファイルは、会社に戻ってから、受け取った名刺を移して置いておく道具です。

なぜ整理するのか。名刺は、あとで要るときに出せて、はじめて役に立つからです。電話がかかってきて、相手の部署を確かめたい。見積書の宛名を書くときに、役職の正しい書き方を確かめたい。そのときに、束の中を1枚ずつめくると、相手を待たせます。書類と同じで、要るときに出せる状態にしておくことが、整理です(書類の整理)。

この記事では、特定の商品や型番を薦めません。値段も書きません。メーカーの公式ページに出てくる呼び方と、選ぶときに確かめる点を説明します。

買う前に確かめる3つ

1. 会社の決まり

名刺には、相手の氏名や勤務先が書かれています。扱い方に、決まりを持っている会社があります。聞いておくのは、次の3つです。名刺の情報を、会社の台帳やソフトに入力する決まりがあるか。紙の名刺を、担当者が手元に持っていてよいか。持ち出しや、捨て方に決まりがあるか。

なぜ先に聞くのか。会社がデータで管理していて、紙は別の場所に集める決まりなら、自分用のファイルを買っても使えないからです。

惜しい聞き方:「名刺って、どうしてますか」

良い聞き方:「いただいた名刺がたまってきたので、整理しようと思っています。紙の名刺は、自分の引き出しで持っていてよいでしょうか。台帳への入力など、決まりがあれば教えてください」

これは説明用の例です。惜しい聞き方は、先輩の個人のやり方が返ってきます。良い聞き方は、会社の決まりを聞いています。

2. 今ある枚数と、増える速さ

名刺入れ、引き出し、かばんの中の名刺を、全部出して数えます。次に、1か月に何枚くらい増えるかを書きます。販売ページやメーカーのページには、入る枚数が「収納枚数」「収容量」などの名前で書かれています。今ある枚数に、1年で増える分を足した数が入るかを見ます。

3. 置く場所

机の引き出しに入れるのか、机の上に立てるのか、棚に置くのかを決めます。引き出しなら、内側の幅・奥行・深さを測ります。鍵のかかる場所に入れる決まりがあれば、そこに入る大きさが条件になります。机の物の置き場所の決め方は、デスク周りの収納にまとめています。

道具の種類:メーカー公式の分類での呼び方

次の表は、メーカーの公式ページの分類に出てくる呼び方と、そのページの説明です(2026年10月4日に確認)。キングジム「名刺整理ファイル」のページは、「コンパクトタイプ」「A4サイズ」「ボックスタイプ」の3つで絞り込めるようになっています。

呼び方メーカー公式の説明確かめること
コンパクトタイプ(キングジムの分類)「机の中に入るコンパクトタイプ」/「持ち運びにも便利なコンパクトタイプの名刺ホルダー。」同社の商品ページのサイズの欄には「1列3段」とある。引き出しやかばんに入る寸法か。入る枚数で足りるか
A4サイズ・差し替え式(同)「追加差し替えに便利な30穴リング。たっぷり入る大量収納タイプ。」ページ(ポケット)を足したり、順番を入れ替えたりできるか。穴の数が、替えのポケットと合うか
A4サイズ・溶着タイプ(同)「見開きで検索しやすく、ページめくりがしやすい溶着タイプ。」見開きで何枚見えるか。ページをあとから足せるかどうかは、商品の説明で確かめる
ボックスタイプ・名刺整理箱(同)「大量の名刺を素早く機能的に収納できるボックスタイプ。」見出しや仕切りが付いているか。ふたを閉めた大きさで、引き出しに入るか
名刺整理器(カール事務器)「本体の両端が外側に大きく開く、検索しやすいワイドオープン方式のケース型名刺入れです。」/「仕切り板も付いているため、名刺の仕分けが簡単にできます。」開いたときに要る幅。付属の見出しの数

表が収まらない場合は、左右に動かせます。

ほかにも、コクヨのページには「名刺・カードホルダー」という分類があります。リヒトラブのページには「名刺・カード整理用品」という分類があり、「名刺ホルダー」「名刺帳ポケット」などの名前の商品が並んでいます。呼び方は違っても、表に出てきた形は大きく2つです。

  • ポケットに入れる形(ホルダー)。ページのポケットに名刺を入れます。開けば、何枚かを一度に見られます。途中に1枚足したいとき、差し替えのできない物だと、うしろへ順に入れ直すことになります。
  • 箱に入れる形(整理箱・整理器)。箱の中を見出しや仕切りで区切って、名刺を並べます。ポケットが無いので、途中に足すときも、並べ替えるときも、名刺を動かすだけで済みます。一覧では見られないので、見出しの付け方が探しやすさを左右します。カール事務器のページにも、商品の特長として「仕分けがしやすい見出しカード付」と書かれています。

どちらが良い、とは決められません。名刺が増える速さと、分け方で変わります。増えるのが速く、五十音順のように途中へ足すことが多いなら、差し替えのできる形か、箱の形が合います。枚数が少なく、一覧で見たいなら、ポケットの形が合います。

比べる点をまとめます。入る枚数。大きさ(置く場所に入るか)。あとから足せるか。見出しを付けられるか。表紙やふたを閉めたとき、中の名刺が外から見えるか。最後の点は、机の上に置く人ほど大事になります。

分け方を決める:探すときの手がかりから

道具より大事なのが、分け方です。基準は一つで、探すときに、最初に思い出すものは何かです。会社の名前を思い出すことが多い人と、「先月の展示会で会った人」と時期で思い出す人とでは、合う分け方が違います。

分け方向いている場合弱い所
会社名の五十音順会社の名前から探すことが多い。同じ会社の人をまとめたい途中に足すことが多い。差し替えのできない物だと、入れ直しが増える
もらった日の順増える枚数が少ない。時期で思い出すことが多い会社の名前からは探しにくい。同じ会社の人が離れた場所に入る
業種や、用件ごと担当する業種がいくつかに分かれているどこに入れるか迷う名刺が出る。迷ったときの決まりが要る
取引の状態(いま動いている件・それ以外)よく連絡する相手が限られている状態が変わるたびに、入れ替えが要る

表が収まらない場合は、左右に動かせます。

迷ったら、会社名の五十音順から始めます。見積書の宛名や電話の取り次ぎなど、会社の名前から探す場面が多いからです。そのうえで、次の順に進めます。

  1. 全部出して、数える。名刺入れに入ったままの分も出します。数が分かると、道具の大きさが決まります。
  2. 分け方を一つ決める。二つの分け方を混ぜると、入れた本人にも場所が分からなくなります。
  3. 名刺に、日付と用件を書き足す。いつ・何の用件で会ったかが分かると、あとで思い出せます。名刺に直接書いてよいか、台帳に入力する決まりかは、会社で違います。その場で書いてよいかどうかは、名刺入れの選び方の「よくある失敗と質問」でも扱っています。
  4. 見出しを付ける。「あ・か・さ…」や、月の名前などです。見出しが無いと、端から順にめくることになります。
  5. 入れる日を決める。「毎週金曜の夕方」のように決めます(説明用の例です)。もらった日に入れられないなら、名刺入れから出して置く仮の場所を一つだけ決めます。

同じ会社の人が何人もいるときは、同じページ、同じ見出しのうしろにまとめます。並べる順番は、部署ごとにしておくと、電話の取り次ぎのときに探しやすくなります。

異動や昇進で、同じ人から新しい名刺をもらうことがあります。古い名刺をどうするかは、会社の決まりに合わせます。決まりが無ければ、新しい名刺を前にして重ねて入れ、古いほうに「旧」と日付を書いておくと、いつ変わったかが残ります。

場面で変わるところと、惜しい例・良い例

場面やること(一例)ひとこと
展示会などで、一度に多くもらったその日のうちに、日付と用件を書いてから入れる日を置くと、どの人と何を話したかが分からなくなる
担当を引き継ぐ・引き継がれる名刺も、引き継ぎの資料と一緒に渡す。誰が窓口かを書き添える名刺だけでは、今も担当かどうかが分からない
会社が名刺をデータで管理している入力を先にする。紙をどうするかは、決まりに合わせるデータと紙の両方を自分の判断で持つ前に、聞く
決まった席が無い職場持ち運べる大きさにし、鍵のかかる場所に戻す机の上に置いたまま席を離れない
外回りに持って行きたい訪問先の分だけを名刺入れに移すファイルごと持ち出してよいかは、会社の決まりを確かめる

表が収まらない場合は、左右に動かせます。

担当が替わるときの資料のまとめ方は、書類の整理の「担当が替わるとき・休むとき」にあります。名刺を受け取った当日の動きは、名刺交換のやり方の「帰ってから記録すること」にまとめています。

次は、しまい方の例です。

惜しい例:もらった名刺を、輪ゴムでとめて引き出しに入れる。新しい名刺は上に重ねていく。探すときは、上から1枚ずつめくる。

良い例:会社名の五十音順と決め、見出しを付ける。名刺に、もらった日と用件を書いてから入れる。毎週金曜に、名刺入れの中の分を移す。

惜しい例は、しまってはいますが、探す手がかりがありません。良い例は、分け方・見出し・入れる日の3つが決まっています。道具は同じでも、この3つがあるかどうかで、探す時間が変わります。

惜しい例:五十音順と決めたが、よく連絡する人の名刺だけ、机の上に出したままにする。

良い例:よく連絡する相手は、連絡先を手帳や会社の台帳に写す。名刺そのものは、決めた場所に戻す。

出したままの名刺は、決めた場所に無いので、次に探すときに見つかりません。机の上に置いたままだと、通りかかった人にも見えます。

迷いやすい判断と、探せなかったあと

判断1:紙で持つか、データにするか?

基準は、会社の決まりが先です。会社に台帳やソフトがあるなら、それに入力します。個人のスマートフォンのアプリに名刺を取り込んでよいかは、自分で決めず、先輩か上司に聞きます。「いただいた名刺を、自分のスマートフォンのアプリに入れてもよいでしょうか」(説明用の例です)。決まりが無く、紙で持つことになったら、この記事の手順で整理します。

判断2:古い名刺は、捨ててよい?

自分の判断で捨てる前に、捨て方の決まりがあるかを聞きます。名刺には相手の氏名や連絡先が書かれているので、そのままごみ箱に入れない決まりの会社があります。取引が終わった相手の名刺を残すかどうかも、会社で違います。聞くときは、「取引が終わった会社の名刺は、残しておくものでしょうか。処分する場合の方法も教えてください」と聞きます(説明用の例です)。

判断3:何枚入るものを選ぶ?

基準は、今ある枚数に、1年で増える分を足した数です。今120枚、1か月に15枚増えるなら、1年後は120+15×12=300枚です(説明用の例です)。差し替えのできる形や箱の形なら、あとから足せるので、ぴったりの数を当てなくても済みます。大きすぎる物は、置く場所に入らなくなるので、先に測った寸法と見比べます。

判断4:会社名を忘れて、顔と用件しか思い出せないことが多いときは?

分け方は五十音順のままにし、探す手がかりを、名刺の外にも残します。訪問の記録や手帳に、「〇月〇日 A社 佐藤様 見積もりの相談」と書いておけば、日付から会社名が分かり、会社名から名刺が出せます(説明用の例です)。分け方を二つに増やすより、手がかりを一つ足すほうが、続けやすくなります。

探せなかったあと

その場では:電話の相手を待たせているなら、名刺を探し続けません。「確認して、折り返しお電話いたします」と伝え、過去のメールの署名や、見積書の控えの宛名から、部署と名前を確かめます(説明用の例です)。それでも分からなければ、先輩に聞きます。

後の記録:何を手がかりに探して、見つからなかったのかを書きます。「会社名で探したが、もらった日の順に入れていた」のように書くと、分け方を直すか、見出しを足すかが決まります。見つかった名刺は、決めた場所に入れ直します。

今日やることは一つです。手元の名刺を全部出して数え、分け方を一つ決めてください。

YOUR TURN

自分の一件で、書いてみよう。

手元に用意するもの
手元にある名刺(名刺入れ・引き出し・かばんの中の分も)、今使っているファイルや箱(あれば)、会社の決まりが分かる資料か聞ける先輩。

記入例を見る(説明用)

会社の決まり=名刺の情報は、会社の顧客の台帳に入力する。紙は、担当者が鍵のかかる引き出しで持つ(佐藤先輩に確認)。持ち出すのは、訪問先の分だけ/今ある枚数と、1か月に増える枚数=今は約120枚。1か月に15枚ほど増える(説明用の数字)/置く場所と、しまう形=机の右の引き出し。見開きで一覧できるポケットの形にする。あとからページを足せるものを選ぶ/分け方と、見出しの付け方=会社名の五十音順。「あ・か・さ…」の見出しを付ける。同じ会社の人は、同じページにまとめる/入れる日と、名刺に書き足すこと=毎週金曜の夕方に入れる。もらった日と用件を、会社の決まりに沿って台帳に入力し、名刺の余白にも日付を書く。(数字と名前は説明用の例)

入力は自動保存されません。ページを移動する前に保存してください。保存した内容は他の人に自動送信されません。

CHECK

ここまでできたら、次へ。

会社の決まりを誰に聞いたかが書いてあり、枚数、置く場所、しまう形、分け方が決まっていて、入れる日が書いてある。

うまく進まなかったときは?

分け方が決められなければ、最近「名刺を探した場面」を一つ思い出し、何を手がかりに探したかを書く。会社の決まりが分からなければ、「もらった名刺は、紙のまま自分で持っていてよいでしょうか」と先輩に聞く。枚数が多くて進まなければ、この1年にもらった分だけを先に分ける。

NEXT NOTE

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