NOTE 165 · 営業の実践ノート
ノートパソコンスタンドの選び方:会社の決まりと、使う場所から比べる
公開:2026年10月4日
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ノートパソコンスタンドは、パソコンを載せて、画面の高さや角度を変えるための台です。選ぶ前に、会社のパソコンに物を付けてよいか、私物を持ち込んでよいかを確かめます。そのうえで、どこで使うか(会社の机か、外出先か)から種類を決め、パソコンの大きさと重さに合う物を比べます。使いやすい高さは、人によって違います。
この記事の目次 読みたいところへ ↓
こんなときに 会社の机や外出先でノートパソコンを使う時間が長く、スタンドを買うか・どの種類にするか迷っているとき。
- 1
会社のパソコンに物を付けてよいか・私物を使えるかを聞く
- 2
使う場所を決め、種類を一つ選ぶ
- 3
パソコンの大きさと重さを測り、比べる点を5つ決める
- 4
候補2つを比べ、届いたら返品の期限のうちに試す
会話・記入例は、説明用の例です。自分の案件の条件へ置き換えて使ってください。
ノートパソコンスタンドとは:パソコンを載せて、高さや角度を変える台
スタンドは、辞書に「物をのせたり、立てたりする台。」(デジタル大辞泉「スタンド」)とあります。ノートパソコンスタンドは、ノートパソコンを載せて、画面の高さや、キーボードの角度を変えるための台です。使わないパソコンを縦に立てて置くための台も、同じ名前で売られています。
営業の仕事では、会社の机で見積書や報告書を作り、外出先で資料を確かめる、というように、場所を変えてノートパソコンを使います。机に直接置くと画面が低い、と感じる人が、スタンドを考えます。
画面の高さについて、厚生労働省のガイドラインには、「ディスプレイは、その画面の上端が眼の高さとほぼ同じか、やや下になる高さにすることが望ましい。」(厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて」(PDF)、別添8ページ(PDFの9枚目))とあります。あわせて、「ディスプレイは、作業者にとって好ましい位置、角度、明るさ等に調整すること。」(厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて」(PDF)、別添8ページ(PDFの9枚目))とも書かれています。
同じガイドラインの解説は、画面とキーボードが一体になったノートパソコンについて、机の上でデスクトップ型と同じ姿勢をとるのは容易ではない、としたうえで、好ましい姿勢を「参考にしながら個人差も考慮した対応が必要になろう。」(厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて」(PDF)、解説10ページ(PDFの24枚目))と述べています。
つまり、「この高さが正解」という一つの答えはありません。使いやすい高さは、体の大きさ、椅子と机の高さ、パソコンの大きさで、人によって違います。スタンドは、その調整をするための道具の一つです。体の痛みや不調が続くときは、道具で解決しようとせず、会社の産業医や医療機関に相談します。
この記事では、どの商品が良いかは決めません。会社の決まり、使う場所、パソコンの大きさから、自分で比べられるようにします。
買う前に確かめる3つ:会社の決まり・使う場所・パソコンの大きさ
1. 会社の決まり
仕事で使うパソコンは、多くの場合、会社の物です。次の2つを、先輩か、情報機器を管理している部署に聞きます。
- 会社のパソコンに、物を付けてよいか。貼り付ける型のスタンドや、画面に付けるフィルターは、パソコン本体に付けます。はがした跡が残ることもあります。
- 私物を、仕事で使ってよいか。机に置くだけの台はよいが、パソコンにつなぐ機器(キーボードなど)は申請が要る、という会社もあります。
なぜ先に聞くのか。パソコンを返すときや、修理に出すときに、付けた物が問題になることがあるからです。会社に備品のスタンドがあり、申し出れば借りられる場合もあります。
2. 使う場所
いちばん長く使う場所を、一つ決めます。会社の自分の机か、決まった席のない職場(空いている席を使う形)か、外出先か。場所が決まると、種類が決まります。
3. パソコンの大きさと重さ
パソコンの横・奥行き・厚みを測ります。重さは、パソコンの説明書か、メーカーのページで確かめます。販売ページの「対応する大きさ」「載せられる重さ」と比べるためです。画面の大きさ(インチ)が同じでも、外側の寸法は機種で違います。
種類と、比べる点
ノートパソコンスタンドは、作りで大きく4つに分けられます。呼び方は、販売ページによって違います。
| 種類 | 作り | 向いている使い方の例 | 先に確かめること |
|---|---|---|---|
| 据え置き型 | 机に置いたままにする台。高さや角度を変えられる物がある | 会社の自分の机で、毎日同じ場所で使う | 机の奥行きに収まるか。外付けキーボードを置く場所があるか |
| 折りたたみ型 | たたんで、かばんに入れて持ち運ぶ | 決まった席のない職場、外出先 | 本体の重さ。たたんだときの大きさ。かばんに入るか |
| 貼り付け型 | パソコンの底に貼り、使うときに脚を起こす | 持ち物を増やしたくない人 | 会社のパソコンに貼ってよいか。はがせるか |
| 縦置き型 | 閉じたパソコンを、縦に立てて置く | 外付けの画面につないで使う。使わない時間に机を広くする | パソコンの厚みに合うか。倒れにくいか |
表が収まらない場合は、左右に動かせます。
縦置き型は、ほかの3つと目的が違います。画面を見ながら使うための台ではなく、置き場所のための台です。机の上の片づけは、デスク周りの収納で扱います。
種類が決まったら、次の点を、候補2つで同じように比べます。
| 比べる点 | 確かめること | なぜ見るのか |
|---|---|---|
| 大きさと重さに合うか | パソコンの寸法と重さが、販売ページの「対応する大きさ」「載せられる重さ」の内か | 合わないと、はみ出したり、たわんだりする |
| 高さと角度 | 変えられるか。何段階か、自由に止められるか | 使いやすい高さは、人と机で違う。変えられれば、合わせ直せる |
| 本体の重さ | 持ち運ぶなら、かばんの荷物に足したときの重さ | 毎日持ち歩く物は、少しの重さでも負担に感じることがある |
| たたんだ大きさ | かばんの、どの場所に入れるか | 入れる場所が決まらないと、持ち歩かなくなる |
| すべりにくさ | パソコンを載せる面と、机に当たる面に、すべり止めがあるか | 角度をつけると、パソコンが手前にずれやすい |
| 打ったときの揺れ | キーボードを打つと、画面が揺れないか | 揺れると、画面の文字が読みにくい |
| 外付けキーボード | 画面を高くしたとき、パソコンのキーボードに手が届きやすいか | 高くするほど、キーボードも高く、斜めになる |
| 排気口 | パソコンの底や横の排気口を、ふさがないか | ふさぐ位置は、機種ごとに違う。パソコンの説明書で確かめる |
| 返品の条件 | 期限と、開けたあとでも返品できるか | 揺れや使い心地は、載せてみないと分からない |
表が収まらない場合は、左右に動かせます。
揺れとすべりにくさは、写真では分かりにくい点です。店で試せるなら、自分のパソコンに近い大きさの物を載せて、キーボードを打ってみます。通販なら、届いた日に試し、合わなければ返品の期限のうちに手続きをします。
値段は、ここでは決めません。予算の上限を先に一つ書き、その中で、上の点を満たす候補を2つ選びます。
場面で変わるところ:会社の机・外出先・商談の席
同じスタンドでも、使う場所で、気をつけることが変わります。次の表は一例です。
| 場面 | 気をつけること | 進め方(一例) |
|---|---|---|
| 会社の自分の机 | 机の広さと、書類を置く場所 | スタンドを置いたあとも、書類を広げる場所が残るかを見る |
| 決まった席のない職場 | 毎回の出し入れと、片づけ | 折りたたみ型をかばんに入れ、席を立つときに持ち帰る |
| 喫茶店・待合の席 | 画面が、周りの人から見えないか | 壁を背にした席を選ぶ。顧客の情報が映る画面は、会社の決まりに従う |
| 電車・乗り物の中 | ひざの上や小さい台では、安定しにくい | スタンドは使わない。画面を開くかどうかも、会社の決まりで決める |
| 商談の席 | 相手との間に、画面が壁のように立たないか | スタンドは使わず、机に直接置く。相手に見せる画面は、向きを変えて見せる |
| 自宅での仕事 | 会社の決まり(持ち帰ってよいか) | 在宅の仕事が認められているときに、会社の決まりの中で使う |
表が収まらない場合は、左右に動かせます。
外出先で大事なのは、高さより、画面を見られないことです。画面を高くすると、後ろや横の席からも見えやすくなります。見積の金額、顧客の名前、社内のチャットが映っていれば、それが周りの人の目に入ります。
社外で、顧客の情報が映る画面を開いてよいかどうかは、会社の決まりで決まります。決まりを読み、分からなければ上司に聞きます。開いてよい場合も、壁を背にする、席を離れるときは画面を閉じて持って行く、などを自分の動きとして決めておきます。
のぞき見を防ぐフィルター(画面に付けて、横から見えにくくする物)を使う会社もあります。見えにくくなる程度は、商品と、見る角度で違います。付けていても、真後ろからは見えます。会社のパソコンに付けてよいかを、先に聞きます。
商談の席では、スタンドを使わない人が多くいます。画面が高く立つと、相手の顔との間に物が入るからです。商談で見せる資料の作り方は、営業資料の作り方にまとめています。持ち歩くかばんに入るかどうかは、営業のかばんの選び方の手順で確かめられます。
聞き方と選び方の例:惜しい例と良い例
会社の決まりを聞くときの例です。会話は説明用の例で、実際の答えは会社で違います。
惜しい聞き方:「パソコンのスタンドを買ってもいいですか」
良い聞き方:「机でパソコンを使うときに、画面の高さを変えたいと考えています。机に置くだけの台を、私物で使ってもよいでしょうか。パソコン本体には、何も貼りません。会社の備品にあれば、そちらを使います」
惜しい聞き方は、「買う」ことへの許可を聞いています。聞かれた側は、何を心配すればよいかが分かりません。良い聞き方は、物の種類(机に置くだけ)、パソコンに付けないこと、備品があればそれを使うことを伝えています。答える側は、決まりに照らして答えやすくなります。
次は、選び方の例です。
惜しい選び方:販売ページの最初に出てきた物を注文する。届いて載せると、パソコンがはみ出し、打つたびに画面が揺れる。
良い選び方:使う場所を「会社の机」と決める。パソコンの寸法と重さを書く。据え置き型の候補2つで、対応する大きさ・載せられる重さ・高さを変えられるか・すべり止めを比べる。返品の期限を読んでから注文し、届いた日に載せて、打って確かめる。
惜しい選び方は、自分のパソコンと机を見ていません。良い選び方は、場所→種類→寸法→比べる点、の順に決めています。販売ページを開くのは、比べる点が書けたあとです。
買う前に、手元の物で試す方法もあります。厚い本や、しっかりした箱の上にパソコンを置き、高さを変えてみます。どのくらいの高さが自分に合うか、キーボードが打ちにくくならないかが、買う前に分かります。すべって落ちないよう、手を添えて試します。
迷いやすい判断と、合わなかったあと
判断1:外付けのキーボードは、要る?
画面を高くすると、パソコンのキーボードも一緒に高くなり、斜めになります。厚生労働省のガイドラインには、「ノート型機器は、通常、ディスプレイとキーボードを分離できないので、小型のノート型機器で長時間の情報機器作業を行う場合については、外付けキーボードを使用することが望ましい。」(厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて」(PDF)、別添5ページ(PDFの6枚目))とあります。
基準は、高くした状態で打ってみて、手首や腕の置き場に困るかどうかです。少し角度をつける程度で、そのまま打てるなら、足さなくて済みます。大きく持ち上げるなら、外付けのキーボードとマウスを使う前提で考えます。
外付けの機器を会社のパソコンにつないでよいかは、会社の決まりによります。「私物のキーボードを、会社のパソコンにつないでもよいでしょうか」と、先に聞きます。
判断2:貼り付け型を、会社のパソコンに付けてよい?
自分の判断では付けません。パソコンは会社の物で、返すとき・修理に出すときに、貼った物や跡が問題になることがあるからです。排気口や、底のラベルをふさぐ位置に貼ってしまうおそれもあります。
聞いて「付けないで」と言われたら、机に置く型か、折りたたみ型から選びます。持ち物を増やしたくないなら、薄くたためる物を、パソコンと同じ仕切りに入れる、という方法があります。
判断3:どの高さにすればよい?
一つの数字では決められません。出発点は、上で引いたガイドラインの、画面の上端が目の高さとほぼ同じか、やや下、という目安です。そこから、椅子に座り、ふだんの姿勢で画面を見て、上げ下げして合わせます。
高さを変えられるスタンドを選んでおくと、椅子や机が変わったときに、合わせ直せます。合っているかどうかは、自分の感じ方で決めて構いません。しばらく使って合わないと感じたら、一段下げる、角度を変える、と少しずつ動かします。
判断4:外出先にも、持って行く?
基準は、外で、机に向かってまとまった時間使う日が、どのくらいあるかです。訪問の合間に数分だけ開く使い方なら、出し入れの手間のほうが大きくなります。持って行かない、と決めるのも一つの答えです。
持って行くなら、かばんのどこに入れるかを先に決めます。入れる場所が決まらない物は、数日で持ち歩かなくなりがちです。
ここからは、買ったが合わなかったあとの動きです。
揺れる・すべる
その場では:高さを一段下げる、脚の開き方を確かめる、机との間にすべり止めの敷物を置く、を順に試します。直らなければ、返品の期限のうちに、販売店の案内に沿って手続きをします。
後の記録:「載せられる重さを確かめずに選んだ。次からは、パソコンの重さを書いてから比べる」と書きます。
大きさが合わない・排気口をふさぐ
その場では:使い続けません。はみ出した状態は、落とす原因になります。排気口をふさいでいると気づいたら、載せる位置を変えられるかを見て、変えられなければ使うのをやめます。
後の記録:「画面のインチだけで選んだ。次からは、横・奥行き・厚みを測り、排気口の位置を説明書で見る」と書きます。
買ったが、使わなくなった
その場では:使わなくなった理由を一つ書きます。出し入れが面倒、机が狭くなった、キーボードが打ちにくい、などです。理由が「高さ」ではなく「置き場所」なら、使う場所を変えると、使えることがあります。
後の記録:「使う場所を決めずに買った」と書きます。次に仕事の道具を買うときは、使う場所と、しまう場所を先に決めます。
今日やることは一つです。会社のパソコンに物を付けてよいか・私物を使ってよいかを聞き、パソコンの横・奥行き・厚みを測ってください。
モニターやキーボードなど、机のほかの機器は、デスク周りのガジェットで困りごとから選べます。
YOUR TURN
自分の一件で、書いてみよう。
手元に用意するもの
仕事で使うノートパソコン(大きさと重さが分かるもの)、ものさしかメジャー、会社の情報機器の決まりが分かる資料か聞ける先輩、今の机の写真。
記入例を見る(説明用)
会社の決まり=佐藤先輩と情報システムの担当に確認。机に置く私物のスタンドは使ってよい。パソコン本体に貼り付ける物は付けない/使う場所と、選ぶ種類=会社の自分の机で使う。据え置き型。外出先では使わない/パソコンの大きさと重さ=13インチ。横・奥行き・厚みと重さを、測って書く(数字は自分のパソコンで測る)/比べる点=高さと角度を変えられること。載せたときにすべらないこと。キーボードを打っても揺れないこと。机の奥行きに収まること。外付けキーボードを置く場所があること/外出先で画面を開くときの決まりと置き方=顧客の情報が映る画面は、会社の決まりで、社外の人から見える場所では開かない。開くときは、壁を背にした席を選ぶ。席を離れるときは画面を閉じる。(名前と数字は説明用の例)
CHECK
ここまでできたら、次へ。
会社の決まりを誰に確かめたかが書いてあり、使う場所と種類が一つに決まっていて、パソコンの大きさと重さ・比べる点が埋まっている。
うまく進まなかったときは?
決まりが分からなければ、「机に置くだけの台は、私物を使ってもよいでしょうか」と、物をしぼって聞く。種類が決められなければ、いちばん長く使う場所を一つ選ぶ。比べる点が書けなければ、今の机で困っていることを3つ書き、そこから決める。