NUSSI’S SALES NOTEウッシの営業ノート

NOTE 31 · 営業の実践ノート

営業のかばんの選び方:買う前に、入れる物と持ち歩き方を決める

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かばんを買うときは、売り場を見る前に、毎日入れる物と持ち歩き方を書き出します。そのうえで、大きさ・自立するか・持ち方・色・雨の日の条件を順に決めます。今のかばんで足りるなら、買う必要はありません。

今日できるようになること

明日入れる物を机に並べ、今のかばんに全部入るかを確かめる。

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こんなときに かばんを買う、または買い替えるか迷っているとき。

この順番で進めよう
  1. 1

    毎日入れる物を机に並べて書く

  2. 2

    会社の決まりと移動のしかたを確かめる

  3. 3

    大きさ・自立・持ち方・色・雨の日の条件を決める

  4. 4

    今のかばんと比べ、足りなければ候補2つを比べる

会話・記入例は、説明用の例です。自分の案件の条件へ置き換えて使ってください。

かばん選びで迷うのは、入れる物が決まっていないから

営業を始めると、かばんの中身が増えます。会社の案内、見積書、ノートパソコン、名刺入れ、筆記具。それまでのかばんでは入りきらず、買い替えを考える人もいます。

ところが、売り場や通販の画面には、形も大きさも値段も違うかばんが並びます。「営業ならこの一つ」という答えはありません。持ち歩く物、移動のしかた、会社や訪問先の雰囲気で、合うかばんが変わるからです。

そこで、かばんを見る前に、入れる物と持ち歩き方を先に決めます。順番は、入れる物を書く→会社の決まりと移動を確かめる→条件を5つ決める→今のかばんと比べるです。比べた結果、今のかばんで足りると分かれば、買う必要はありません。

買う前に確かめる3つ:入れる物・会社の決まり・移動のしかた

1. 毎日入れる物

明日の仕事で持っていく物を、机の上に全部並べます。頭の中で数えるより、並べたほうが抜けに気づけます。次の表は、書き出すときの一例です。

入れる物確かめること
A4の書類(クリアファイルに入れた状態)折らずに入るか。何冊くらい持つか
ノートパソコン・タブレット本体の大きさと重さ。充電器も持つか
名刺入れ・筆記具・手帳立ったまま片手で取り出せる場所があるか
折りたたみ傘・飲み物書類と分けて入れられるか
財布・スマホ・鍵・ハンカチ口を閉じられるポケットがあるか

表が収まらない場合は、左右に動かせます。

業種によって、カタログ、サンプル、作業用の手袋などが加わります。先輩がかばんに何を入れているかを一度見せてもらうと、自分の書き出しの抜けが分かります。

会社のパソコンや書類を社外へ持ち出すときの決まりがある会社もあります。就業規則や社内の案内を確かめ、分からなければ上司に聞きます。

2. 会社の決まりと、職場の雰囲気

かばんの形や色について、決まりや習慣がある職場もあります。たとえば「訪問のときはリュックを使わない」などです。買う前に、先輩か上司に一度聞きます。先輩が訪問のときに持っているかばんの形と色も、見ておきます。

3. 移動のしかた

電車と徒歩が中心か、車で回るか、自転車に乗るかを書きます。歩く時間が長い人は、重さと持ち方を先に考えます。車が中心の人は、座席に置いたときに倒れないか、車を降りてから訪問先まで持ちやすいかを見ます。

条件を決める5つの手順:大きさ・自立・持ち方・色・雨の日

次の順番で、条件を一つずつ書きます。決められない項目は「未確認」と書き、先輩か店で聞くことにします。

  1. 大きさを決める。並べた物を、今のかばんに入れてみます。A4の書類が折れずに入るか、パソコンを出し入れできるか、ファスナーや留め具が閉まるかを見ます。新しく買うなら、パソコンの縦・横・厚みを測り、販売ページに書かれた内側の寸法と比べます。大きすぎるかばんは、中で物が動き、重くもなります。
  2. 自立するかを決める。自立とは、床に置いて手を離しても倒れないことです。訪問先では、足元の床にかばんを置いて、書類を出し入れする場面があります。倒れるかばんだと、片手で支えながら書類を探すことになります。中身を入れた状態で立つかどうかは、商品によって違います。底に金具(底びょう)が付いていて、底の生地が床に直接つきにくい作りの物もあります。
  3. 持ち方を決める。手提げ、肩掛け、リュックの3つが主な候補です。手提げは、片手がふさがります。肩掛けは両手が空きますが、片方の肩に重さがかかり、上着の肩にしわが寄ることがあります。リュックは両手が空き、重さを両肩で分けられます。持ち方を切り替えられる物もあります。リュックの扱いは職場で違うので、次の章を読んでから決めます。
  4. 色と素材を決める。会社の指定がなければ、先輩のかばんの色を出発点にします。黒、紺、濃い茶は、スーツや靴と合わせやすい候補の一つです。素材には、革、合成皮革、ナイロンなどがあります。重さ、水にぬれたときの扱い、手入れのしかたは、素材と商品で違います。販売ページの説明を読んで比べます。
  5. 雨の日を考える。傘をさしながら、どう持つかを考えます。先に考えるのは、書類とパソコンをぬらさないことです。口がファスナーで閉まるか、水をはじく加工があるか、ぬれた折りたたみ傘を書類と分けて入れられるかを見ます。「はっ水」「防水」と書かれていても、程度は商品ごとに違います。心配なら、書類をファスナー付きのケースに入れてから、かばんに入れます。

説明用の例です。「大きさ=A4のファイルと13インチのパソコンが入る/自立する/手提げと肩掛けの両方ができる/黒/口がファスナーで閉まる/予算の上限=1万5千円」。パソコンの大きさと金額は例で、相場ではありません。ここまで書ければ、下の実践シートの「かばんの条件」が埋まります。

条件が書けたら、今のかばんをその条件と比べます。全部満たしていれば、買い替えは要りません。足りない条件が一つだけなら、ケースを足すなど、買い替え以外の方法がないかを先に考えます。

訪問先での置き方と、リュックの扱い

かばんは、訪問先での動作まで含めて考えます。ここに書くのは、マナーとして語られることが多い内容です。会社や訪問先で違うので、同行する先輩のやり方を見て、分からなければ聞いてください。

応接室や会議室で、どこに置くか

かばんは、すすめられた席の足元の床に置くのがよい、とされることが多いです。外で地面や床に置くこともある物なので、机や隣の椅子の上は避ける、という考え方です。相手から「隣の椅子にどうぞ」とすすめられたら、お礼を言って従います。

置いたあとの動作も確かめます。座ったまま手を伸ばして、資料と名刺入れを取り出せるか。かばんの口を開けたとき、中身が相手から丸見えにならないか。家で椅子に座って、一度やってみます。

靴を脱いで上がる訪問先

座敷や個人のお宅では、畳や床にかばんを置くことになります。上がる前に、底が汚れていないかを見ます。雨の日は、底と側面をタオルで拭いてから上がります。置く場所に迷ったら、「かばんは、こちらに置いてもよろしいですか」と聞きます。

リュックを使うとき

通勤や外回りにリュックを使う人もいますが、受け止め方は会社、業界、訪問先で違います。使ってよいかどうかは自分だけで決めず、先輩か上司に聞きます。

自分:「外回り用のかばんを買い替えようと思っています。パソコンが重いのでリュックも考えているのですが、訪問のときに使っても問題ないでしょうか」

先輩:「うちは大丈夫。ただ、お客様の建物に入る前に、背中から下ろして手に持つようにして」

自分:「分かりました。手でも持てる形の物を探します」

会話は説明用の例です。実際の答えは職場で違います。使ってよい場合も、次の3つを確かめます。

  • 訪問先の建物に入る前に、背中から下ろして手に持つ。そうするのがよい、とされることが多い動作です。手で持つための持ち手が付いているかを見ます。
  • 下ろしたあとに、上着の肩と背中を手で整える。背負っているあいだに、しわが寄ったり、汗をかいたりすることがあります。
  • 混んだ電車や狭い通路では、前に抱えるか、手に持つ。背負ったままだと、後ろの人に当たることがあります。

買うときは、厚み、手で持てる持ち手があるか、パソコンを入れる場所が分かれているか、床に置いたときに立つかを比べます。

中身の整理:取り出す順に、入れる場所を決める

かばんが合っていても、中で物が混ざると、商談の場で探すことになります。入れる場所を、取り出す順に決めます。

  1. 最初に出す物を、いちばん取り出しやすい場所に入れる。名刺入れと筆記具は、外側のポケットか、口のすぐ内側に入れます。
  2. 資料を、訪問先ごとに分ける。訪問先ごとにクリアファイルを1枚使い、訪問する順に並べます。
  3. パソコンと充電器を、書類と別の仕切りに入れる。仕切りがなければ、パソコン用のケースに入れます。
  4. ぬれる物を、書類から離す。折りたたみ傘は袋に入れます。飲み物は、ふたを閉めたことを確かめてから入れます。
  5. 帰ったら、その日の物を出す。受け取った名刺、資料、レシートを出し、翌日の分を入れ直します。

仕切りやポケットが足りないかばんには、バッグインバッグを足す方法があります。バッグインバッグは、かばんの中に入れて使う、仕切り付きの入れ物です。かばんを替える日も、中身をまとめて移せます。買うなら、今のかばんの内側の幅と高さを測り、それより小さい物を選びます。

名刺入れの選び方と、取り出す動作の確かめ方は、名刺入れの選び方にまとめています。

よくある失敗と質問

見た目だけで選び、入れる物が入らない

買ってから「パソコンが入らない」「A4のファイルが折れる」と気づくことがあります。直し方は、入れる物を売り場に持っていくことです。店員さんに一言ことわってから、実際に入れてみます。通販なら、内側の寸法を手持ちの物の寸法と比べ、返品の条件と期限を注文の前に読みます。

大きいかばんに、全部入れて歩く

「念のため」と資料を足していくと、重くなり、使う物が見つけにくくなります。前の晩に、明日の訪問先で使う物だけを残し、ほかは机に置いていきます。

床に置くと倒れる

自立しないかばんは、椅子の脚や自分の足に立てかけて置きます。重い物を底の中央に入れ直すと、倒れにくくなることがあります。それでも困るなら、次に買うときの条件に「自立する」を入れます。

かばんは、何個あればいい?

一つから始められます。展示会の日やサンプルを運ぶ日など、荷物の量が大きく違う日が多いと分かったら、そのときに二つ目を考えます。会社から貸し出される物がないかも、買う前に確かめます。

革とナイロン、どちらがいい?

この記事では、どちらが良いとは決めません。重さ、雨にぬれたときの扱い、手入れのしかたが、素材と商品で違うからです。販売ページの説明と、商品に付いている取扱いの注意を読み、自分の移動のしかたに合うほうを選びます。迷ったら、先輩に、今のかばんの素材と使い心地を聞いてみます。

かばんが決まったら、服と靴も同じ考え方で確かめられます。明日着る一組の決め方は営業の服装、スーツを買うときの条件は営業のスーツの選び方、靴は営業の靴の選び方と手入れにまとめています。初めての訪問で持っていく物は、初めての訪問の準備で確かめられます。

今日やることは一つです。明日入れる物を机に並べ、今のかばんに全部入るかを確かめてください。

リュックに決めた人の比べ方は、ビジネスリュックの選び方にまとめています。

YOUR TURN

自分の一件で、書いてみよう。

手元に用意するもの
明日持っていく物、今のかばん、メジャーか定規、会社の決まり。

記入例を見る(説明用)

毎日入れる物=A4のクリアファイル5冊、ノートパソコンと充電器、名刺入れ、筆記具、手帳、折りたたみ傘、財布とスマホ/会社の決まりと移動のしかた=形と色の指定はなし。リュックは建物に入る前に手に持てばよい(先輩に確認)。電車と徒歩が中心/かばんの条件=A4のファイルとパソコンが入る。自立する。手提げと肩掛けの両方。黒。口がファスナーで閉まる。予算の上限は1万5千円/今のかばんで足りない点=床に置くと倒れる。パソコンと書類の仕切りがない/買う・買わないと理由=仕切りはケースで補えるが、倒れるのは直せないので買う。候補2つを同じ条件で比べる。

入力は自動保存されません。ページを移動する前に保存してください。保存した内容は他の人に自動送信されません。

CHECK

ここまでできたら、次へ。

入れる物と5つの条件が紙に書いてあり、今のかばんで足りるか、足りないなら何を買うかを、理由を付けて言える。

うまく進まなかったときは?

リュックなど、使ってよいか分からない形は、買う前に先輩へ聞く。条件が決めきれなければ、1週間、毎日入れた物をメモしてから書き直す。足りない点が一つだけなら、ケースやバッグインバッグで補えないかを先に試す。

NEXT NOTE

次に読むなら

明日の服装を、手持ちから決めるスーツを買う条件を決める名刺入れを選ぶ