NUSSI’S SALES NOTEウッシの営業ノート

NOTE 51 · 営業の実践ノート

お歳暮のお礼メール:取引先へ、受け取った日に送る文例と確認すること

広告:この記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。リンク経由の購入により、当サイトに報酬が支払われる場合があります。

取引先からお歳暮が届いたら、お礼のメールを書く前に、会社の決まり(受け取ってよいか・誰に報告するか・お返しをするか)を上司に確かめます。受け取ってよいと分かったら、届いた日のうちを目安に、「届いたこと・お礼・今後のあいさつ」を短く伝えます。メールでよいか、電話やお礼状にするかは、会社と相手で違います。

今日できるようになること

届いたお歳暮一件について、上司に確かめることを書き出し、お礼メールの下書きを作る。

シートへ進む ↓
この記事の目次 読みたいところへ ↓

こんなときに 取引先からお歳暮が届き、お礼をどう伝えればよいか分からないとき。

この順番で進めよう
  1. 1

    送り主・あて名・品物を確かめ、上司に報告する

  2. 2

    受け取ってよいか、お礼の方法、お返しの有無を決めてもらう

  3. 3

    届いたこと・お礼・今後のあいさつを、短く書いて送る

  4. 4

    受け取った日と対応を、顧客のメモに残す

会話・記入例は、説明用の例です。自分の案件の条件へ置き換えて使ってください。

お歳暮が届いたら、メールの前に確かめること

お歳暮は、一般に、年の終わりに、日ごろお世話になっている相手へ贈る品とされています。贈る時期や習慣には、地域や会社による違いがあります。

取引先から会社にお歳暮が届くと、営業担当は「早くお礼を言わなければ」と考えます。ただ、お礼のメールを書く前に、確かめることがあります。その品を、受け取ってよいかどうかです。

取引先からの贈り物を受け取らない、と決めている会社があります。受け取ったら上司や総務へ報告する、と決めている会社もあります。決まりを知らないまま「ありがとうございます。皆でいただきました」と送ると、あとで品を返すことになったときに、相手を二度わずらわせます。

確かめるのは、次の3つです。どれも、自分では決めません。

  1. 受け取ってよいか。会社の規程や、これまでの慣例を上司に聞きます。
  2. 誰に報告するか。上司だけでよいのか、総務などにも伝えるのかを聞きます。
  3. お返しをするか。するかどうか、するなら誰が手配するかを、上司に決めてもらいます。

贈り物や接待について、会社のルールをどう確かめるかは、手土産・接待の準備にまとめています。

上司に報告する前に、見ておくもの

報告の前に、送り状と品物から、次の4つを読み取ります。上司が判断するための材料になります。

  1. あて名。自分個人あてか、部署あてか、上司あてか、会社あてか。自分あてでない品は、開けずに、あて名の人か上司に渡します。
  2. 送り主。会社名、部署、名前を、送り状のとおりに書き写します。
  3. 品物と保存方法。冷蔵や冷凍が必要な品は、置いたままにせず、すぐ上司か総務に伝えます。
  4. 同封のあいさつ状。入っていれば、品と一緒に上司へ見せます。

自分:「A社の佐藤様から、営業部あてにお歳暮が届きました。箱入りのお菓子で、常温で置けます。受け取ってよいでしょうか。お礼は、私からメールでお送りしてよいですか」

上司:「受け取っていいよ。お礼はメールで。CCに私を入れておいて」

やり取りは説明用の例です。誰から・誰あてに・何が届いたかを先に伝え、そのあとで聞きたいことを2つ聞いています。

夏に届く「お中元」にも、同じ考え方が使えます。先に会社の決まりを確かめ、そのあとでお礼を伝えます。

お礼の伝え方:メール・電話・お礼状

お礼の伝え方は、メールのほかに、電話とお礼状(はがきや手紙)があります。どれを使うかは、会社と相手で違います。次の表は、考え方の一例です。

方法向いている場面(一例)気をつけること
メールふだんメールでやり取りしている相手。届いたことを早く伝えたいとき短く書く。仕事の用件を一緒に書かない
電話ふだん電話で話すことが多い相手。上司から、電話でと指示があったとき相手の忙しい時間を避ける。長く話さない
お礼状(はがき・手紙)会社の慣例でお礼状を出しているとき。あらたまった形で伝えたいとき誰の名前で出すか、文面をどうするかを、上司や総務に確かめる

表が収まらない場合は、左右に動かせます。

お礼状のほうがあらたまった形で、メールは手軽な形、と考える人もいます。一方で、届いたことを早く知らせるにはメールが向いています。先にメールで届いたことを伝え、そのあとでお礼状を出す会社もあります。

どれが正しいかは、ここでは決められません。去年どうしたかの記録と、上司の指示が基準になります。会社によっては、総務や上司がまとめてお礼状を出すこともあるので、自分から出す前に確かめます。

届いた日のうちに伝えるのを目安にするのは、相手が「無事に届いたか」を気にしているからです。配送で送った品は、送った側からは、届いたかどうかが見えません。当日が難しければ、次に会社が開いている日に送ります。

お礼状を自分で書くことになったら、会社に決まった便せんやはがきがあるかを、先に総務か先輩に聞きます。

お礼メールの文例:担当者あて・部署あて

お礼メールに入れることは、3つです。届いたこと、お礼、今後のあいさつです。

  1. 件名を書く。開かなくても、お歳暮のお礼だと分かる件名にします。
  2. 宛名を書く。送り状の送り主と同じ会社名・部署・名前を、一文字ずつ見比べて書きます。
  3. 届いたことを書く。「本日、受け取りました」と、いつ届いたかを入れます。
  4. お礼を書く。誰が受け取ったのか(自分か、部署の皆か)が分かるようにします。
  5. 今後のあいさつで終える。仕事の用件は、このメールに混ぜません。
  6. 宛先とCCを確かめて送る。上司をCCに入れるかは、上司の指示に合わせます。

次の文例は、説明用の例です。[ ]は、自分の会社と相手に置き換えてください。言い回しは、会社で使われている文があれば、そちらに合わせます。

文例1:担当者から、自分あてに届いた

件名:お歳暮のお礼([自社名] [氏名])

[会社名] [部署名] [担当者名]様

いつもお世話になっております。[自社名]の[氏名]です。

本日、お歳暮の品を受け取りました。お心づかいをいただき、ありがとうございます。

本年も大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

まずはメールにて、お礼申し上げます。

[署名]

文例2:部署あてに届いた。窓口の自分から送る

件名:お歳暮のお礼([自社名] [部署名])

[会社名] [部署名] [担当者名]様

いつもお世話になっております。[自社名] [部署名]の[氏名]です。

本日、お歳暮の品が届きました。ごていねいにお心づかいをいただき、ありがとうございます。[部署名]一同で、ありがたくいただきます。

本年も大変お世話になりました。来年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

[署名]

部署あての品には、「一同で」と書いて、部署として受け取ったことを伝えます。上司の名前で送るのか、窓口の自分の名前で送るのかは、上司に決めてもらいます。

どちらの文例も、短くしています。品物の感想を長く書くと、相手は返事を書かなければと感じることがあります。相手からこのメールに返信が届いたときの考え方は、お礼メールへの返信にまとめています。

場面で変わるところ

誰あてに届いたか、相手とどんな関係かで、動き方が変わります。次の表は一例です。会社の決まりがあれば、そちらを優先してください。

場面先にやることお礼の進め方(一例)
自分あてに届いた上司に報告し、受け取ってよいかを聞く自分の名前でお礼を送る。上司をCCに入れるかを聞く
部署あてに届いた開ける前に、上司に渡す誰の名前でお礼を送るかを、上司に決めてもらう
上司あてに届いた開けずに、上司に渡すお礼は上司が伝える。下書きを頼まれたら、文例をもとに作って見せる
取引を始めたばかりの相手、面識のない送り主から届いた送り主と自分の会社の関係を、上司に確かめる誰が、どの方法で伝えるかを、上司に決めてもらう
相手が持ってきて、手渡しされたその場でお礼を言い、帰られたあとすぐ上司に報告するその日のうちに、あらためてメールでお礼を送るかを上司に聞く
受け取れない決まりがある開けずに置き、上司に相談する返送や辞退の連絡は、上司の指示で行う

表が収まらない場合は、左右に動かせます。

受け取れない決まりがあるとき

会社の決まりで受け取れない品が届いたときは、開けずに、上司に相談します。自分の判断で送り返したり、「今後はご遠慮ください」とメールを書いたりしません。

相手は、好意で贈っています。返すときの文面や方法によっては、相手との関係に響きます。会社に決まった文面や手順があるか、誰の名前で連絡するかを、上司に決めてもらいます。自分がやるのは、届いた事実を正確に伝えることと、決まった対応を顧客のメモに残すことです。

手渡しで受け取ったとき

相手が訪問のときに持ってきてくれた場合、その場で「受け取れるか確認します」と言って待たせるのは、難しい場面です。会社の決まりを前もって知っていれば、その場で答えられます。年の終わりが近づいたら、「取引先からお歳暮をいただいたとき、どうすればよいですか」と、先に上司へ聞いておきます。

言い方の例:良い言い方と惜しい言い方

次の例は、すべて説明用です。

お礼メールの本文

惜しい例1:「お歳暮ありがとうございました。とてもおいしかったです」

惜しい例2:「お歳暮をいただき、ありがとうございます。ところで、先日お送りしたお見積りの件は、いかがでしょうか」

良い例:「本日、お歳暮の品を受け取りました。お心づかいをいただき、ありがとうございます。部署一同でいただきます。来年もどうぞよろしくお願いいたします」

惜しい例1は、いつ届いたのか、誰が受け取ったのかが分かりません。部署あての品なら、相手は、部署に届いたのかどうかを知りたいはずです。

惜しい例2は、お礼に仕事の催促を混ぜています。相手には、お礼が催促のついでに見えます。用件は、別のメールで送ります。

良い例は、届いたこと→お礼→誰が受け取ったか→今後のあいさつの順です。相手が知りたいことが、4文に入っています。

上司への報告

惜しい例:「A社からお菓子が来てました。みんなで食べていいですか」

良い例:「A社の佐藤様から、営業部あてにお歳暮が届きました。まだ開けていません。受け取ってよいか、お礼とお返しをどうするか、ご指示をいただけますか」

惜しい例は、あて名と送り主があいまいで、上司は送り状を見に行くことになります。良い例は、誰から・誰あてに届いたかを伝え、決めてほしいことを3つ並べています。

迷いやすい判断と、失敗のあと

判断1:お礼は、メールだけでよい?

上司に聞く前に、自分で確かめられることが3つあります。顧客のメモに、去年の対応が残っているか。相手とは、ふだんどの方法で連絡しているか。送り主は、ふだんの担当者か、相手の会社の上の立場の方かです。

そのうえで、「去年の記録はありませんでした。佐藤様とはふだんメールでやり取りしているので、メールでお礼を送ろうと思います。お礼状も必要でしょうか」と、自分の案を添えて聞きます(説明用の例です)。送り主が相手の会社の上の立場の方なら、自分ではなく上司から伝えることもあるので、その点も聞きます。

判断2:お返しは、する?

自分では決めません。上司が決めやすいように、材料をそろえます。誰から届いたか、何が届いたか、去年の対応の記録が残っているか。この3つを伝えて、決めてもらいます。

お返しをすると決まり、品物の手配を任されたら、金額の上限と、誰の名前で贈るかを上司に聞きます。品物の条件(分けやすさ、日持ち、保存方法)の決め方は、手土産・接待の準備と同じです。

判断3:届いた日に、送れなかったら?

気づいた時点で送ります。外出や休みで受け取りが遅れた日もあります。その場合は、「ご連絡が遅くなり、申し訳ございません」とおわびを一文入れ、そのあとは同じ文例で足ります。遅れた理由を長く書く必要はありません。

何日も過ぎてしまったときは、メールで済ませてよいかを、上司に聞いてから送ります。

判断4:品物の中身に、触れたほうがよい?

基準は、品を開けてよいと確認できているかです。確認の前なら、「お歳暮の品を受け取りました」と書けば足ります。開けたあとなら、「部署一同でいただきます」のように、一言だけ触れます。

値段や、品物の評価に触れる必要はありません。相手が知りたいのは、無事に届いたことと、受け取ってもらえたことです。

失敗1:お礼を送らないまま、日がたった

その場では:気づいた時点で、上司に報告します。「A社のお歳暮のお礼を、まだ送っていませんでした。届いたのは◯日です」と、事実を先に伝えます。メールで送るか、電話で伝えるかは、上司に決めてもらいます。

あとの記録:顧客のメモに、届いた日とお礼を伝えた日を書きます。あわせて、「贈り物が届いたら、その日のうちに上司へ報告する」と、次の動きを自分のノートに書きます。

失敗2:決まりを確かめる前に、開けて配ってしまった

その場では:配った品を集めて回る前に、上司に報告します。その後の扱いは、会社の決まりと上司の判断によります。自分だけで、相手に返す・返さないを決めません。

あとの記録:何が届き、いつ開け、いつ上司に報告し、どう決まったかを書きます。次の担当者が同じ場面で迷わないよう、顧客のメモに「A社からは年末に贈り物が届く。先に課長へ報告」と残します(説明用の例です)。

失敗3:宛名の会社名や名前を、間違えて送った

その場では:気づいた時点で、おわびと正しい宛名を書いたメールを送ります。「先ほどのメールで、お名前を誤って記載しておりました。大変失礼いたしました」と、短く伝えます。上司をCCに入れていた場合は、上司にも一言伝えます。

あとの記録:「送り状を見ずに、記憶で宛名を書いた。次回から、送り状と一文字ずつ見比べる」と、原因と次の動きを書きます。

記録に残すこと

お礼を伝えたら、顧客のメモに次のことを書きます。届いた日、送り主、あて名、品物、お礼の方法と伝えた日、お返しの有無、上司の指示です。

お歳暮は、次の年にも届くことがあります。記録があれば、来年の自分や、次の担当者が、同じ対応をすぐに取れます。

今日やることは一つです。お歳暮が届いたら、開ける前に、送り状のあて名と送り主を上司に伝えてください。商談のあとのお礼メールの書き方は、営業のお礼メールにまとめています。

YOUR TURN

自分の一件で、書いてみよう。

手元に用意するもの
届いた品の送り状(あて名と送り主が分かるもの)、同封のあいさつ状、顧客のメモ(去年の記録があれば)。

記入例を見る(説明用)

届いた日・送り主・あて名・品物=今日の午前に届いた。送り主はA社 営業部の佐藤様。あて名は「営業部御中」。品物は箱入りのお菓子で、常温で置ける。あいさつ状が一枚入っている/会社の決まりと、上司の指示=課長に報告した。受け取ってよい、部署で分ける、お返しはしない、と指示があった/お礼の方法と、誰の名前で送るか=ふだんメールでやり取りしている相手なので、メールで送る。窓口の自分の名前で送り、CCに課長を入れる(課長に確認済み)。お礼状を別に出すかは、課長が総務に聞いてくれる/お礼メールの下書き=件名「お歳暮のお礼([自社名][氏名])」。本文「本日、お歳暮の品を受け取りました。お心づかいをいただき、ありがとうございます。営業部一同でいただきます。本年も大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします」/記録すること=顧客のメモに、届いた日、品物、お礼メールを送った日、お返しはしないと決めたこと(課長の指示)を書く。去年の記録は見つからなかったので、来年の担当者のために今年の分を残す。

入力は自動保存されません。ページを移動する前に保存してください。保存した内容は他の人に自動送信されません。

CHECK

ここまでできたら、次へ。

送り主・あて名・品物が書いてあり、受け取ってよいか・お礼の方法・お返しの有無について上司の指示が書いてあり、お礼メールの下書きに「届いたこと・お礼・今後のあいさつ」が入っている。

うまく進まなかったときは?

会社の決まりが分からなければ、品を開ける前に上司へ「A社からお歳暮が届きました。受け取ってよいですか」と聞く。文面で迷ったら、届いたこと・お礼・今後のあいさつの3文だけ書いて、先輩に見せる。受け取れない決まりのときは、自分で返送や辞退の連絡をせず、上司の指示を待つ。

NEXT NOTE

次に読むなら

手土産・接待の前にルールを確かめる商談のあとのお礼メールを書く手土産を渡す