NUSSI’S SALES NOTEウッシの営業ノート

NOTE 05 · 営業の実践ノート

営業のお礼メール:お礼・確認事項・次の行動を書く

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商談後のお礼メールは、感謝を伝えるだけのものではありません。話した内容と、次に誰が何をするかを、相手と同じ文面で残すために送ります。件名・お礼・確認事項・次の行動の4つがあれば足ります。

今日できるようになること

商談メモから、お礼・確認事項・自分の次の行動を一行ずつ抜き出す。

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こんなときに 商談後、何をメールに残せばよいか迷うとき。

この順番で進めよう
  1. 1

    件名とお礼を書く

  2. 2

    確認した内容を一つか二つ書く

  3. 3

    自分の宿題と期限を書く

  4. 4

    決まっていないことは相談の形にする

  5. 5

    宛先と添付を確かめて送る

会話・記入例は、説明用の例です。自分の案件の条件へ置き換えて使ってください。

お礼メールで、初心者がつまずく場面

商談から戻って、お礼メールを書こうとして手が止まる。「本日はありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします」と書いたものの、これだけでよいのか分からない。よくある場面です。

お礼だけのメールでも、失礼にはなりません。ただ、商談で「資料を送ります」「社内で確認します」と話したなら、それも書いておきます。口頭の約束は、数日たつとお互いの記憶がずれていくからです。

お礼メールには役割が2つあります。一つは、時間をもらったことへの感謝を伝えること。もう一つは、話した内容と次の行動を文字で残し、認識が違っていれば早めに直してもらうことです。

メールに入れる4つの部品

お礼メールは、次の4つの部品でできています。この順番で書けば、形になります。

部品書くこと例
件名開かなくても、何のメールか分かる言葉本日のお打ち合わせのお礼(納品回数の比較表について)
お礼時間をもらったことへの感謝を一文で本日はお時間をいただき、ありがとうございました。
確認事項商談で聞いたこと・決まったことを一つか二つ納品回数を週2回から週1回にできるか、比較したいと伺いました。
次の行動自分が何を、いつまでにするか。相手へのお願いは相談の形で比較表を◯月◯日(金)までにお送りします。

表が収まらない場合は、左右に動かせます。

件名が「お礼」「ありがとうございました」だけだと、あとで相手がメールを探すときに見つけにくくなります。「何の打ち合わせのお礼か」が分かる言葉を、かっこ書きで足します。

確認事項は、商談メモの「相手の発言」と「合意済み行動」から抜き出します。メモに「未確認」と書いたことは、決まったこととして書きません。

「次の行動」は、自分の宿題と、相手へのお願いを分けて考えます。自分の宿題は「〜までにお送りします」と言い切れます。相手にしてほしいことは、まだ了承されていないなら「〜をお願いできますでしょうか」と相談の形にします。

書く手順と、送る時間の目安

  1. 商談メモを開く。相手の発言と、合意した行動に線を引きます。
  2. 件名を書く。「お礼」だけにせず、用件が分かる言葉を足します。
  3. 宛名とお礼を書く。会社名・部署・名前は、名刺を見ながら写します。
  4. 確認事項を一つか二つ書く。二つ以上あるときは、箇条書きにします。
  5. 自分の宿題と期限を書く。期限は「今週中」ではなく、日付と曜日で書きます。
  6. まだ決まっていないことを、相談の形で書く。「〜についてご相談させてください」とします。
  7. 「認識に違いがあればお知らせください」と添える。
  8. 宛先・名前の漢字・添付ファイルを確かめてから送る。

送る時間は、商談の当日中を一つの目安にします。夕方の商談などで当日が難しければ、翌営業日(相手の会社が次に開いている日)の午前中を目安にします。相手の記憶が新しいうちに届くほうが、内容を確かめてもらいやすいからです。

ただし、急いで間違った内容を送るより、確かめてから送るほうが大切です。商談で「明日までに送ります」と期限を約束したものがあれば、その期限を優先します。夜遅くや早朝に送ってよいかは、会社や相手によって考え方が違います。迷ったら先輩に聞いてください。

書き換えて使える例文

納品回数の相談を受けた商談のあとに送る例です。[ ]は自分の案件に置き換えます。

件名:本日のお打ち合わせのお礼(納品回数の比較表について)

[会社名] [部署名] [担当者名]様

[自社名]の[氏名]です。本日はお時間をいただき、ありがとうございました。

お打ち合わせの内容を、以下のとおり整理しました。

・納品回数を週2回から週1回にできるか、比較したいと伺いました。
・月末は、検品と請求書の確認が同じ日に重なると伺いました。

当方から、数量と送料の条件をそろえた比較表を、◯月◯日(金)までにメールでお送りします。

次回のお打ち合わせ日程は、比較表をご確認いただいた後に、あらためてご相談させてください。

認識に違いがございましたら、お知らせいただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

[署名]

この例文では、相手の作業を決定事項として書いていません。

資料を添付するときは、本文に「〜を添付いたします」と一行書きます。何が付いているかが本文で分かれば、添付を忘れたときに相手も気づけます。添付ファイルの送り方に会社の決まりがある場合は、それに従います。

自分の宿題がない商談なら、短いお礼だけで足ります。

「本日はお時間をいただき、ありがとうございました。伺った納品の状況をもとに、社内で整理いたします。ご不明な点がございましたら、いつでもご連絡ください」

相手に調べてほしいことがあっても、了承をもらっていないなら「〜をお調べいただくことは可能でしょうか」と相談の形で書きます。

商談メモの要点を入れるとお礼メールの下書きができる、商談後チェックとメール文も使えます。下書きは、宛名・日付・合意内容を自分で確かめてから、ふだん使っているメールに貼り付けてください。

よくある失敗と直し方

お礼と挨拶だけで終わる

「今後ともよろしくお願いいたします」だけでは、次に何が起きるのかが相手に伝わりません。自分の宿題が一つでもあれば、「何を・いつまでに」を一行足します。宿題がない商談なら、お礼だけでかまいません。

相手がまだ了承していないことを、決まったこととして書く

「次回は15日に伺います」と書いても、相手が了承していなければ、受け取った相手は困ります。決まったことは「〜と承りました」、決まっていないことは「〜でご相談させてください」と、文末で書き分けます。

期限を「近日中」と書く

「近日中にお送りします」では、相手はいつまで待てばよいか分かりません。「◯月◯日(金)までに」のように、日付と曜日で書きます。守れるか分からない日付は書かず、社内で確かめてから期限を伝えます。

宛名や添付を確かめずに送る

名前の漢字の間違いや添付忘れは、内容より先に目に入ります。送信ボタンを押す前に、宛先のアドレス、会社名と名前、添付ファイルの中身の3つを確かめます。添付は、別の顧客の資料でないかを開いて見ます。

上司をCC(同じメールを同時に届ける宛先)に入れるかどうかは、会社のルールに合わせます。

よくある質問

返信が来ないときは、もう一度送るべきですか?

お礼だけのメールなら、返信がなくても催促はいりません。日程の相談など返事が必要な用件があるときは、何に答えてほしいかを一文で書いておくと、相手が返信しやすくなります。返事を待つ案件の進め方は、「検討します」の後の対応で扱っています。

相手が何人か同席していたときは、誰に送りますか?

やり取りの窓口になっている担当の方を宛先にします。同席した方を宛先やCCに入れるかどうかは、会社や相手との関係で変わるので、先輩に確かめてください。

商談メモがあいまいで、確認事項が書けないときは?

決まったこととして書かず、「〜と理解しておりますが、合っていますでしょうか」と確認の形にします。聞きそびれたことを確かめる機会として、メールを使います。

メールではなく、電話やチャットでお礼を伝えてもよいですか?

相手とふだん使っている連絡手段に合わせてかまいません。ただし、宿題と期限は文字で残っているほうが、あとで確かめやすくなります。電話でお礼を伝えた場合も、約束した内容は短いメールで送っておきます。

今日やることは一つです。直近の商談メモから、お礼・確認事項・自分の次の行動を一行ずつ抜き出し、下のシートに書いてください。

相手から返信やお礼のメールが届いたときの決め方は、お礼メールへの返信にまとめています。

初めての相手に送るメールははじめましてのビジネスメール、年末と年始の挨拶は年末の挨拶メール・新年の挨拶メールにまとめています。

件名から署名までの全体はビジネスメールの書き方、書き出しはビジネスメールの書き出し、結びはビジネスメールの締めにまとめています。

手紙やはがきでお礼を伝えるときは、お礼状の書き方を見てください。

相手の骨折りにお礼を言うときの言葉は、「ご尽力」と「お力添え」の違いと使い方にまとめています。

YOUR TURN

自分の一件で、書いてみよう。

手元に用意するもの
商談メモ、了承済みの期限、宛先、送る資料。

記入例を見る(説明用)

件名=本日のお打ち合わせのお礼(納品回数の比較表について)/お礼=お時間をいただいたことへの感謝/確認事項=納品回数を週2回から週1回にできるか比較したい/自分の担当と期限=比較表を◯月◯日(金)までにメールで送る/相談事項=次回の日程は、比較表の確認後に相談/添付・宛先チェック=今回は添付なし。会社名と名前を名刺で確認。

入力は自動保存されません。ページを移動する前に保存してください。保存した内容は他の人に自動送信されません。

CHECK

ここまでできたら、次へ。

事実と予定が区別され、誰が何をいつまでにするか分かる。返信を求めない場合も明確。

うまく進まなかったときは?

メモが曖昧なら決定事項にせず認識確認として送る。送信日は約束した期限と勤務時間に合わせる。

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一件の仕事で、試してみましょう。

実際に分かったことをシートへ追記し、次に直すことを一つ選んでください。

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