ウッシ式営業三ヶ条|タイミング・フィーリング・ハプニングの使い方
営業歴10年、営業部長として現場で使っている考え方を、抽象論で終わらせず、訪問前・商談中・商談後の行動に落とし込みます。

- タイミングは、相手が判断できる順番をつくる。
- フィーリングは、感覚で決めず相手の言葉で確かめる。
- ハプニングは、予定外を次の確認に変える。
会話・記入例・試算は、説明のための例です。実際の状況や確認できた内容に置き換えて使ってください。
この記事の目次
NOTE 01タイミング|話す順番を、相手の判断順に合わせる
タイミングは、訪問する曜日や時間だけではありません。相手がまだ現状を説明していないのに商品を出す、判断する人が不明なのに見積もりを作る、といった順番もタイミングの問題です。
| 場面 | 避けたい順番 | 使いやすい順番 |
|---|---|---|
| 初回訪問 | 会社説明→機能説明→最後に質問 | 目的確認→現状→困りごと→必要なら提案 |
| 見積もり依頼 | すぐ価格だけを送る | 数量・条件・期限を確認→前提つき見積もり |
| 検討中 | 毎回同じ資料を送り直す | 止まっている条件を確認→一つだけ補足 |
表が画面に収まらないときは、横にスクロールできます。
「今すぐ導入を決める話ではなく、まず現状の条件をそろえる時間にしてもよいでしょうか?」
相手の時間が短いなら、今日は現状の一項目だけ確認し、次回に提案へ進む方法もあります。早く説明を終えることと、早く判断できることは同じではありません。
NOTE 02フィーリング|「合いそう」を、相手の言葉で検証する
フィーリングは、営業で無視できない感覚です。ただし、「相性がよさそうだから進む」と決めると、都合のよい発言だけを拾ってしまいます。感覚を持ったら、その根拠になった相手の言葉を一つメモし、まだ確認できていない条件を並べます。
期待を結果として扱っている。
共有は可能。決裁条件は未確認。
フィーリングを確認に変える
説明のための会話例です。状況に合わせて言い換えてください。
資料のどの部分が、社内で説明しやすそうでしょうか?
導入後の手間が少ない点です。
導入前の準備と、日々の作業を分けて整理します。ほかに確認が必要な方はいますか?
現場責任者にも見てもらいます。
感覚を否定する必要はありません。感覚を入口にして、相手の言葉・条件・次の行動へ置き換えることが、再現できる営業につながります。
NOTE 03ハプニング|予定外を、問題の発見として扱う
決裁者が急に不在になる、資料の数字が違う、相手から予想外の不満が出る。営業では予定どおりに進まないことがあります。慌てて説明を続けるより、起きた事実と今日できる範囲を分けます。
「この数字は、確認が不足していました。ここでは断定せず、正しい集計方法を確認して○日までに修正版をお送りします。本日は、比較する項目だけ相談してもよいでしょうか?」
その場で取り繕わず、誤り・影響・対応期限を伝えます。今日の目的を小さくし、何を持ち帰るかを決められれば、商談を完全に失敗扱いにせずに済みます。
NOTE 04三ヶ条を1枚の営業メモに落とす
相手の言葉:月末の確認に時間がかかる
予定外:決裁者が不在。判断条件は未確認
次の行動:現行の作業時間を確認できる範囲で整理
次回の一つ:最後に、判断する人と時期を聞く
使い始めの確認
この型は、営業日報やCRMの項目に合わせて書き換えます。新しい管理表を増やす前に、いま使っている記録の欄へ三ヶ条を一つずつ当てはめるところから始めてください。
NOTE 053つを使い分ける|迷った日の判断フロー
先輩に相談するときの短い報告
説明のための会話例です。状況に合わせて言い換えてください。
手応えはありましたが、次に何をすればいいか迷っています。
相手の言葉は何でしたか?今日は判断を求める段階でしたか?
比較資料があれば社内共有できると言われました。決裁者は未確認です。
では、資料の比較条件と、誰がいつ確認するかを次の一手にしましょう。
三ヶ条は、営業を格好よく見せる標語ではなく、迷ったときに確認する順番です。明日の一件で一つだけ使い、終わったあとに役に立ったかを記録してください。
よくある質問
タイミングは、相手に合わせて毎回変える?
基本の順番は使いながら、相手の時間や判断状況に合わせて深さを変えます。確認を急ぐ必要がある条件と、次回へ回せる条件を分けます。
フィーリングは経験者だけのもの?
経験が浅くても感じたことはあります。感覚で結論を出さず、根拠になった発言を一つ残す習慣を先に作ります。
ハプニングで商談を中止する判断は?
安全、守秘、契約条件など、続けてはいけない事情もあります。止める場合も、事実と再調整の条件を記録し、社内方針に沿って対応します。
訪問前に「今日は何を決める段階か」を書き、商談後に相手の言葉を一つ追記します。
