NUSSI’S SALES NOTEウッシの営業ノート

NOTE 30 · 営業の実践ノート

営業のスーツの選び方:買う前に、色・サイズ・手入れの条件を決める

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スーツを買うときは、店に行く前に条件を決めます。会社のルール、訪問先、いま持っている服を確かめ、色・サイズ・素材・予算を書き出してから、試着で合うかを見ます。

今日できるようになること

手持ちの服を書き出し、次に買うスーツの条件を紙に書く。

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こんなときに スーツを買う、または買い足すとき。

この順番で進めよう
  1. 1

    会社のルール・訪問先・手持ちの服を確かめる

  2. 2

    色・サイズ・素材・予算の条件を書く

  3. 3

    試着して、座る・腕を伸ばすを試す

  4. 4

    候補2つを比べ、手入れの道具をそろえる

会話・記入例は、説明用の例です。自分の案件の条件へ置き換えて使ってください。

買う前に確かめる3つ:会社のルール・訪問先・いま持っている服

営業を始めてスーツを買う、または買い足すことになると、売り場や通販の画面で手が止まりがちです。色も形も値段も幅があります。「営業ならこの一着」と決まった答えもありません。会社、業界、訪問先、季節で、合う服が変わるからです。

そこで、店に行く前に条件を書いておきます。条件が紙にあれば、店では「条件に合うか」を確かめるだけで済みます。最初に、次の3つを確かめます。

1. 会社の服装ルール

就業規則や社内の案内に、服装の決まりが書かれていることがあります。色や柄の指定、上着やネクタイを省いてよい時期、制服や作業着の貸し出しがあるかを見ます。

見つからなければ、先輩か上司に聞きます。「スーツを買い足す予定です。色や形に決まりはありますか」と、買う前に一度聞くだけです。

2. 訪問先

応接室での商談が中心か、工場・倉庫・屋外に入る日が多いかを書き出します。長く歩く、しゃがむ、荷物を運ぶ日が多いなら、動きやすさと手入れのしやすさを条件に入れます。先輩が訪問のときに着ている服の色と形も、見ておきます。

3. いま持っている服

手持ちのスーツ、ジャケット、パンツやスカート、シャツ、靴を全部書き出します。着られる物が何着あるかと、週に何日スーツを着るかを並べます。洗濯やクリーニングに出している間に着る物がなければ、それが足りない物です。足りていれば、買う必要はありません。

手持ちの服から明日着る一組を決める手順は、営業の服装:明日の一組を決める順番にまとめています。この記事では、買うときの選び方を扱います。

買う条件を決める5つの手順

次の順番で、条件を一つずつ書きます。決められない項目は「未確認」と書き、店で聞くことにします。

  1. 色と柄を決める。会社の指定があれば、それに従います。指定がなければ、先輩が訪問で着ている色を出発点にします。紺やグレーの無地は、手持ちのシャツや靴と合わせやすい候補の一つです。2着目なら、1着目と違う色にするか、同じ色にするかも書きます。
  2. サイズで見るところを決める。見るのは、肩、袖丈、着丈、パンツやスカートの丈の4か所です。表示のサイズだけで決めず、試着で確かめる前提にします。通販で買うなら、手持ちの服を平らに置いて測り、販売ページのサイズ表と比べます。
  3. 素材と洗い方を決める。家で洗える物にするか、クリーニングに出す前提にするかを決めます。汗をかく季節に外を歩く日が多い人や、クリーニング店へ行く時間が取りにくい人は、「家で洗える」を条件に入れる考え方があります。洗えるかどうかは、商品の説明と、服に付いている洗濯表示で確かめます。
  4. 替えのパンツ・スカートが要るかを決める。パンツやスカートは、座る・歩くたびに生地がこすれます。替えが1本付く商品や、同じ生地で追加できる商品もあります。2本あれば、1本を洗っている間も同じ上着で着られます。
  5. 予算の上限を決める。スーツ本体のほかに、丈直しの料金、シャツ、ハンガーなど、一緒に要る物も足して考えます。上限を先に決め、その範囲で探します。

説明用の例です。「色=紺の無地/素材=家で洗える物/パンツは2本/予算の上限=直し代を入れて3万円」。金額は例で、相場ではありません。ここまで書ければ、下の実践シートの「買う条件」が埋まります。

既製品・パターンオーダー・オーダーの違い

スーツの買い方は、大きく3つに分けられます。呼び方と中身は店によって違うので、次の表は一般的な説明として読んでください。

買い方一般的な内容店で確かめること
既製品出来上がっている服から、サイズを選ぶ。丈などを直して着ることもある直せる場所、直しの料金と日数
パターンオーダー店が用意した型を基に、寸法や生地を選んで作る調整できる場所、受け取りまでの日数
オーダー(フルオーダー)採寸して、一人ずつ型から作る途中で試着する回数、総額、受け取りまでの日数

表が収まらない場合は、左右に動かせます。

価格と、受け取りまでの日数は、店と商品で変わります。着たい日が決まっているなら、「◯日に着たいのですが、間に合いますか」と最初に聞きます。既製品でも、丈直しに日数がかかることがあります。

どの買い方が良いかは、決まっていません。既製品を試着して4か所が合うなら、それで足ります。合う物が見つからないときに、ほかの買い方を候補に入れます。

試着と採寸で確認することと、店員さんへの聞き方の例

試着には、仕事で着るシャツと、はく予定の靴に近い物で行くと、丈を確かめやすくなります。次の6つを順に見ます。

  1. 肩。上着を着て、肩の線が自分の肩の端に合っているかを鏡で見ます。腕を前に伸ばし、突っ張らないかも確かめます。
  2. 袖丈。腕を下ろした姿勢と、机でメモを書く姿勢の両方で、袖の長さを見ます。
  3. 着丈。前と横から、上着の長さを見ます。自分で分からなければ、店員さんに見てもらいます。
  4. パンツ・スカートの丈。靴をはいて立ち、次に椅子に座ります。座ったときに腰やももが苦しくないか、すそが上がりすぎないかを見ます。
  5. 動作。しゃがむ、かばんを持つ、ポケットから名刺を出す動きを試します。
  6. 直しと表示。直せる場所、料金、受け取れる日を聞きます。服の内側のタグで、洗濯表示も見ます。

どこをどこまで直せるかは、服の作りと店で変わります。「直せば合うだろう」と自分で決めず、買う前に聞きます。

自分:「営業の仕事で着るスーツを探しています。家で洗える物で、パンツが2本付く物はありますか。予算は直し代を入れて3万円までです」

店員:「こちらが家で洗えるタイプです。替えのパンツは追加もできます」

自分:「袖が少し長い気がします。直せますか。料金と、受け取れる日を教えてください」

会話と金額は説明用の例です。条件と予算を先に伝えると、店員さんも候補を選びやすくなります。採寸してもらったら、測った数字をメモに残します。次に買うときや、通販のサイズ表を見るときに使えます。

候補は2つまで絞り、同じ項目で比べます。4か所の合い方、洗い方、直しを入れた総額、受け取れる日です。決めた理由を一行書いておくと、買い足すときの基準になります。

買ったあとの手入れ:ハンガー・ブラシ・休ませる・表示を見る

手入れは、帰宅後の短い作業の積み重ねです。次の4つを順に行います。

  1. ハンガーにかける。帰ったら、ポケットの中身を出し、肩に厚みのあるハンガーに上着をかけます。細いハンガーだと、肩の形がくずれることがあります。パンツやスカートは、はさんでつるせるハンガーにかけます。
  2. ブラシをかける。洋服ブラシで、ほこりを上から下へ払います。えり、肩、すその順に見ると、抜けがありません。
  3. 休ませる。同じ一着を続けて着ず、間に別の服をはさみます。着たあとは、風の通る場所にしばらくつるしてから、クローゼットにしまいます。
  4. 洗濯表示を見る。洗う前、クリーニングに出す前に、服の内側のタグを見ます。

洗濯表示は、洗濯・漂白・乾燥・アイロン・クリーニングの5種類の記号でできています。記号に×が重なっていれば、その扱いはできないという意味です。洗濯おけの記号に×があれば、家では洗えません。記号の意味は、消費者庁の「新しい洗濯表示」のページにある早見表で確かめられます。

「家で洗える」と書かれた商品でも、洗い方の指定は商品ごとに違います。洗う前に、表示と商品の説明を読みます。

よくある失敗と質問

条件を決めずに店へ行く

条件がないと、その場の印象や値引きで決めてしまい、会社の指定と合わなかった、と後で気づくことがあります。店に行く前に、実践シートの「買う条件」まで書きます。条件から外れる物をすすめられたら、「今日は条件に合う物だけ見ます」と伝えます。

立った姿だけで決める

鏡の前では合って見えても、座ると苦しい、腕が上がらない、ということがあります。試着の手順4と5の「座る・しゃがむ・かばんを持つ」を省かないのが直し方です。

洗い方を見ずに買う

買ってから「家で洗えない」と分かると、手入れの手間と費用が予定と変わります。買う前にタグの洗濯表示を見ます。通販なら、商品の説明で洗い方を確かめます。

2着目は、いつ買えばいい?

手持ちの服と、スーツを着る日数、洗濯やクリーニングの予定を並べます。着る物がない日が出るなら、買い足す時期です。会社の貸し出しや指定がないかを、買う前に確認します。

通販で買ってもいい?

買えます。確かめるのは、サイズ表、洗い方、届く日、返品・交換の条件です。届いたら、試着の6つを家で同じように試します。合わなかったときの手続きと期限は、注文の前に読んでおきます。

スーツが決まったら、小物も同じ考え方で確かめられます。名刺入れの選び方と営業の腕時計に手順をまとめています。

今日やることは一つです。手持ちの服を書き出し、次に買うスーツの条件を紙に書いてください。

かばんの決め方は営業のかばんの選び方、靴の選び方と手入れは営業の靴の選び方と手入れにまとめています。

YOUR TURN

自分の一件で、書いてみよう。

手元に用意するもの
会社の服装の決まり、訪問先の予定、手持ちの服、予算の上限。

記入例を見る(説明用)

会社と訪問先の服装ルール=色の指定はなし。訪問は応接室での商談が中心で、月に数回は倉庫に入る(先輩に確認)/いま持っている服=紺のスーツ1着、白いシャツ3枚、黒の靴1足。週5日着るので、洗う間の替えがない/買う条件=グレーの無地。家で洗える物。パンツは2本。予算の上限は直し代を入れて3万円/試着で確認すること=肩、袖丈、着丈、パンツの丈。座る・しゃがむ。直しの料金と受け取れる日/候補2つと決める理由=Aは4か所が合い、袖だけ直す。Bは直しが2か所で予算を超える。Aにする。

入力は自動保存されません。ページを移動する前に保存してください。保存した内容は他の人に自動送信されません。

CHECK

ここまでできたら、次へ。

買う条件(色・素材・予算の上限)が紙に書いてあり、候補2つを同じ項目で比べて、決めた理由を一行で言える。

うまく進まなかったときは?

会社の決まりが分からなければ、買う前に先輩へ聞く。サイズが合う物がなければ、直せる場所を店で聞くか、別の買い方を候補に入れる。手持ちで足りると分かったら、買わずに手入れだけ行う。

NEXT NOTE

次に読むなら

明日の服装を、手持ちから決める名刺入れを選ぶ営業の腕時計を確かめる