NUSSI’S SALES NOTEウッシの営業ノート

NOTE 48 · 営業の実践ノート

営業の服装(女性):会社の決まりと、動きやすさから一組を決める

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営業の服装(女性)は、先に会社の決まり、先輩の服装、訪問先の指定を確かめます。そのうえで、上着・インナー・ボトム・靴・かばんを一組に決め、座る、かがむ、階段を上るなどの動きで確かめます。パンツかスカートか、靴のかかとの高さなどは、会社やその日の動きで変わるので、この記事では一つに決めません。

今日できるようになること

会社の決まりと訪問先の指定を確かめ、明日の一組を靴とかばんまで決めて、着たまま座る・かがむ・歩くを試す。

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こんなときに 営業の仕事で何を着ればよいか迷い、パンツかスカートか、靴はどれにするかが決まらないとき。

この順番で進めよう
  1. 1

    会社の決まり・先輩・訪問先を確かめる

  2. 2

    ボトムから順に、一組を決める

  3. 3

    着たまま、座る・かがむ・歩くを試す

  4. 4

    季節と場面の備えを足す

会話・記入例は、説明用の例です。自分の案件の条件へ置き換えて使ってください。

営業の服装(女性)で迷うのは、選ぶ物が多いから

営業の仕事を始めると、朝や前の晩に「何を着て行けばよいか」で手が止まることがあります。スーツにするか、上着と別のボトムを合わせるか。パンツか、スカートか。靴のかかとは、どのくらいの高さにするか。選ぶ物が多いぶん、決めにくくなります。

答えが一つにならないのは、服装の決まりが、会社、業界、訪問先、季節で変わるからです。応接室で話す日と、工場や倉庫に入る日では、合う服が違います。この記事でも、「女性の営業はこの一組が正解」とは決めません。どう見えるかの受け止め方も、相手によって違います。

代わりに、決める順番を持っておきます。確かめる→一組を決める→動きで確かめる→季節と場面の備えを足すの4つです。この順番なら、手持ちの服から選べます。

前の晩に服を並べて決める手順そのものは、営業の服装にまとめています。この記事は、パンツかスカートか、インナー、靴、アクセサリーなど、選ぶ物が多いときの決め方にしぼります。

先に確かめる3つ:会社の決まり・先輩・訪問先

服を選ぶ前に、次の3つを確かめます。先に確かめるのは、買ってから「決まりと違った」と分かると、買い直すことになるからです。

1. 会社の決まり

会社によっては、服装の決まりが就業規則や社内の案内に書かれています。制服や、社名入りの上着が貸し出される会社もあります。見る点は、上着が要るか、ボトムや靴に指定があるか、アクセサリーに決まりがあるか、夏に上着を省いてよい期間があるか、などです。

書いたものが見つからなければ、上司か先輩に聞きます。「周りが着ているから」と推測で決めるより、一度聞いたほうが早く決まります。

2. 先輩の服装

同じ仕事をしている先輩が、訪問の日に何を着ているかを見ます。決まりに書かれていない所は、職場でのふだんのやり方が目安になることが多いからです。

近くに女性の先輩がいない職場もあります。その場合は、上司や、同行する先輩に聞いてかまいません。聞くときは、自分の案を先に言います。

惜しい聞き方:「何を着て行けばいいですか」

良い聞き方:「来週、A社へ同行します。紺の上着とパンツ、かかとの低い黒の靴で行くつもりです。変えたほうがよい点があれば教えてください」

どちらも説明用の例です。惜しい聞き方は、相手が一から考えることになり、答えにくくなります。良い聞き方は、訪問先・自分の案が入っているので、相手は直す所だけを答えられます。

3. 訪問先の指定

訪問先から届いた案内メールや、前に訪問した人の話を確かめます。工場や倉庫などの現場では、ヘルメット、安全靴、帽子、長そでなど、身につける物を指定されることがあります。靴を脱いで上がる訪問先もあります。指定がある日は、見た目の好みより指定を優先します。

一組の決め方:上着・インナー・ボトム・靴・かばん・アクセサリー

確かめたら、手持ちの服から一組を決めます。次の表は、選ぶときに見る所の一例です。会社や訪問先の指定がある場合は、そちらを優先してください。

選ぶ物見る所(一例)先に確かめること
上着(ジャケット)肩と袖の長さが合っているか。腕を前に伸ばせるか上着が要るか。夏に省いてよいか
インナー(ブラウス、カットソーなど)前にかがんだときに、胸元が開きすぎないか。明るい所で透けないか上着を脱ぐ場面があるか
ボトム(パンツ、スカート)座る、しゃがむ、階段を上るときに、きつくないか。スカートは、座ったときの丈現場に入る日の指定
靴歩く距離に合うか。かかとの高さと太さ。脱ぎはきのしやすさ靴を脱ぐ訪問先か。現場での指定
かばん資料が折れずに入るか。床に置いたときに倒れにくいか会社の決まり。持ち歩く物の量
アクセサリー、時計動いたときに音がしないか。資料や機械に引っかからないか現場で外すよう指定されるか

表が収まらない場合は、左右に動かせます。

色は、紺、グレー、黒などの落ち着いた色を出発点にすることが多いとされます。ただし、会社や業界で違います。先に、会社の決まりと先輩の服装を見てから決めます。

決める順番は、次のとおりです。

  1. ボトムを先に決める。その日の動きに、いちばん関わるからです。現場に入る、しゃがむ、階段が多い、車に乗り降りする、といった予定を見て選びます。
  2. 上着とインナーを合わせる。上着を脱ぐ場面がある日は、インナーだけになったときの見え方も確かめます。
  3. 靴とかばんを決める。歩く距離と、持ち歩く物の量で選びます。服だけ決めて靴を後回しにすると、朝になって合う靴がないと気づくことがあります。
  4. アクセサリーは最後に決める。迷ったら、外します。足すかどうかで迷う物は、なくても仕事に困らないからです。

スーツを買い足すときの条件の決め方は営業のスーツの選び方、かばんの決め方は営業のかばんの選び方にまとめています。

動きで確かめる:座る・かがむ・階段・車の乗り降り・靴を脱ぐ

一組を決めたら、着たまま動いてみます。鏡の前に立った姿だけを見ると、座ったときや、かがんだときのことが分かりません。商談の途中で服が気になると、相手の話に集中しにくくなります。

動き確かめる所合わないときの直し方(一例)
いすに座るスカートの丈。パンツの腰やひざがきつくないか。上着の前がつっぱらないか別のボトムに替える。座るときに上着のボタンを外してよいか、先輩に聞く
前にかがむ(資料を指す、名刺を渡す)インナーの胸元。背中側のすそが出ないかえりもとの詰まったインナーに替える。丈の長いインナーにする
腕を前に伸ばす袖がつっぱらないか。肩がきつくないか別の上着に替える。直しに出せるかを店に聞く
階段を上り下りする靴のかかとが抜けないか。すそを踏まないかかかとの低い靴に替える。すその長さを直す
車に乗り降りする足を動かしやすいか。運転する日は、運転しやすい靴かボトムを替える。運転のときの靴について、会社の決まりを確かめる
靴を脱いで上がる脱ぎはきに時間がかからないか。靴の中敷きの汚れ。ストッキングや靴下のつま先脱ぎはきしやすい靴にする。替えのストッキングや靴下を持つ

表が収まらない場合は、左右に動かせます。

確かめるときは、明るい場所で、前・横・後ろを見ます。後ろは、手鏡を使うか、家族に見てもらいます。靴は、はいて数歩ではなく、部屋の中を少し長めに歩いてみます。

合わない所が見つかったら、買う前に、手持ちの別の一枚に替えられないかを先に考えます。靴の形や底の選び方、手入れは、営業の靴の選び方と手入れにまとめています。

季節と場面で変わるところ

一組が決まったら、季節と、その日の場面に合わせて備えを足します。

暑い日

上着を省いてよい期間があるかは、会社で違います。省いてよい日は、インナーだけで人に会うことになるので、透けと胸元をもう一度確かめます。移動中は上着を手に持ち、建物に入る前に着るやり方もあります。汗をふくハンカチやタオルを、取り出しやすい所に入れます。

寒い日

コートをどこで脱ぐかは、同行する先輩に聞いておくと、当日あわてません。室内は暖かいことがあるので、中に着る物は、脱いだり着たりしやすい形にします。上着の下に着こんで腕が動かしにくくならないかも、動いて確かめます。

雨の日

折りたたみ傘と、ぬれたかばんや足元をふくタオルを足します。靴がぬれると困る訪問先がある日は、替えの靴下やストッキングを入れます。すそが長いボトムは、ぬれた地面につかないかを見ます。

場面ごとの出発点

場面気をつける所進め方(一例)
現場・工場・倉庫に入る日安全の決まりが、見た目より先訪問先の指定を前日までに確かめる。動きやすいボトムと、かかとの低い靴を候補にする。アクセサリーは外す指定がないか聞く
式典や、あらたまった場ふだんより、きちんとした身なりが求められることがある案内状の服装の指定を読む。分からなければ、同じ場に出る先輩に聞く
オンラインの商談画面に映るのは、上半身と背景始まる前に、カメラに映した自分を見る。えりもとと、上着の肩の位置を確かめる。立ち上がる場面に備え、ボトムも仕事の服にする
一日に何件も歩く日足の疲れと、午後の乱れ歩きやすい靴を選ぶ。昼に一度、鏡で前・横・後ろを見る
靴を脱ぐ訪問先がある日脱ぎはきと、足元脱ぎはきしやすい靴にする。替えのストッキングか靴下を持つ

表が収まらない場合は、左右に動かせます。

よくある失敗と、迷いやすい判断

先に、よくある失敗です。その場の立て直し方と、帰ってからの記録をセットで決めておきます。

失敗1:訪問先で、ストッキングが伝線していると気づいた

その場では:相手に言い訳をする必要はありません。商談が終わってから、建物の外やトイレで替えます。替えがなければ、次の訪問までに買える店があるかを見ます。約束の時間に遅れないほうを優先します。

帰ってからの記録:かばんに入れる物の一覧に、「替えを一つ」と書き足します。使ったら、その日のうちに補います。

失敗2:座ったら、丈や胸元が気になって、話に集中できなかった

その場では:ひざの上に資料やかばんを置く、上着の前を閉じる、など、その場でできることを一つだけします。何度も直すと、かえって目立ちます。気持ちを、相手の話のメモに戻します。

帰ってからの記録:「どの動きで、どこが気になったか」を書きます。「座ると、スカートの丈が上がる」のように書くと、次に選ぶときの条件になります(説明用の例です)。次からは、決めた一組で座る動きを試します。

失敗3:現場に入ることになり、靴が合わなかった

その場では:歩きにくい靴で、無理に入りません。同行する先輩か、訪問先の方に「この靴で入ってよいでしょうか」と聞きます。貸し出しの靴がある現場もあります。安全についての指示があれば、それに従います。

帰ってからの記録:訪問先のメモに、「現場に入ることがある。靴の指定:◯◯」と書きます。次にその訪問先へ行く人も、同じことで困らずに済みます。

ここからは、迷いやすい判断です。

判断1:スカートとパンツ、どちらにする?

この記事では、どちらがよいとは決めません。基準は、次の順番です。会社の決まり→その日の動き→自分が動きやすいほう。決まりに指定があれば、それに合わせます。指定がなければ、現場に入る、しゃがむ、階段が多い、といった予定を見て選びます。

どちらでもよい日は、自分が動きやすく、気にならないほうで構いません。迷いが残るときは、先輩に「A社の訪問は、パンツで行くつもりです。問題があれば教えてください」と、自分の案を言って聞きます(説明用の例です)。

判断2:靴のかかとは、どのくらいの高さがよい?

高さを、数字では決めません。基準は、その日の歩く距離、立っている時間、階段の多さです。家の中で歩き、階段を上り下りして、かかとが抜けたり、ぐらついたりしない物を選びます。

会社に靴の決まりがあり、足が痛む、体の事情で合わない、というときは、一人で我慢せず、上司や人事の担当に相談してください。足の痛みが続くときは、医療機関に相談してください。

判断3:色や柄は、どこまでよい?

基準は、会社の決まりが先、次に、先輩と訪問先の様子です。決まりがなく、迷うときは、手持ちの中で落ち着いた色の物から選ぶと、合わせる物を決めやすくなります。

明るい色や柄の物を着たいときは、着る前に聞きます。「この色のインナーは、訪問の日に着てもよいですか」と、実物か写真を見せて聞くと、答えが早く返ってきます。

判断4:メイク・ネイル・香りは、どうする?

する・しないを、この記事では決めません。会社と訪問先の決まりを先に確かめます。確かめ方と、香りの強さの考え方は、営業の身だしなみにまとめています。髪の長さやまとめ方は、営業の髪型を見てください。

判断5:先輩によって、言うことが違うときは?

服装の考え方は、人によって少しずつ違います。その日の訪問に同行する人の指示に合わせるのが、分かりやすい決め方です。それでも迷うときは、上司に「どちらに合わせればよいですか」と聞き、答えを実践シートに書いておきます。

今日やることは一つです。会社の決まりと訪問先の指定を確かめ、明日の一組を靴とかばんまで決めて、着たまま座る・かがむ・歩くを試してください。

YOUR TURN

自分の一件で、書いてみよう。

手元に用意するもの
会社の服装の決まり、訪問先の案内、当日の予定と天気、手持ちの服と靴。

記入例を見る(説明用)

会社の決まりと、訪問先の指定=会社:訪問の日は上着を着る。パンツかスカートかの指定はなし(先輩に確認)。靴とアクセサリーの決まりは書かれていない(未確認。明日、上司に聞く)。訪問先:A社。倉庫の見学があると案内メールに書いてある。靴の指定は未確認(同行の先輩に聞く)/当日の動き=駅から歩く。応接室で座って商談。その後、倉庫の中を歩く。階段あり。靴を脱ぐ場面はない見込み/選んだ一組=紺の上着、白のインナー、紺のパンツ、かかとの低い黒の靴、A4の資料が入る黒のかばん。アクセサリーは時計だけ/動きで確かめた結果=座る・かがむ・階段、どれも問題なし。かがんだときにインナーの胸元が開いたので、別の一枚に替えた/季節の備えと、足りない物=雨の予報なので、折りたたみ傘とタオル。替えのストッキングをかばんに入れる。買い足す物は今のところなし。

入力は自動保存されません。ページを移動する前に保存してください。保存した内容は他の人に自動送信されません。

CHECK

ここまでできたら、次へ。

会社の決まりと訪問先の指定が書いてあり(分からない所は「未確認」と、誰に聞くかが書いてある)、選んだ一組で座る・かがむ・歩くを試してある。

うまく進まなかったときは?

決まりが分からなければ、買う前に上司か先輩に聞く。合わない所があれば、手持ちの別の一枚に替える。足りない物だけを書き出し、買うのはその後にする。

NEXT NOTE

次に読むなら

明日の服装を、前の晩に決める営業の靴を選ぶ・手入れする身だしなみを朝5分で整える