NUSSI’S SALES NOTEウッシの営業ノート

NOTE 28 · 営業の実践ノート

営業の身だしなみ:肌・髪・爪・においを、朝5分で整える

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営業は、名刺を渡す、隣に座るなど、相手に近づく仕事です。朝に顔・髪・手と爪・口・汗とにおいの5か所を順に見て、清潔に見えるかを確かめます。高い化粧品をそろえることと、営業の準備ができていることは別です。

今日できるようになること

明日の朝、鏡の前で5か所を順に見て、気になる点を一つ書く。

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こんなときに 訪問や商談の前に、服以外の身だしなみが気になるとき。

この順番で進めよう
  1. 1

    朝、5か所を上から順に見る

  2. 2

    商談の前に、1分で見直す

  3. 3

    昼に、口と汗を直す

  4. 4

    分からない点を、先輩や家族に聞く

会話・記入例は、説明用の例です。自分の案件の条件へ置き換えて使ってください。

身だしなみで迷うのは、自分では気づきにくいから

営業を始めると、服は前の晩に決められるようになります。ところが、名刺を渡すときの指先、資料を指さす爪、近くで話すときの口元や汗は、後回しになりがちです。後ろ髪や自分のにおいは、自分では確かめにくいからです。

調べると、化粧品や道具の情報がたくさん出てきます。美容に詳しくないと、何から手をつければよいか分からなくなります。この記事では、高い化粧品や特別な手入れはすすめません。

やることは4つです。朝に5か所を見る→商談の前に1分で見直す→昼に直す→自分で分からない点は人に聞く、の順に進めます。服の決め方は、営業の服装:明日の一組を決める順番にまとめています。この記事では、服以外を扱います。

基本の考え方:相手に近づく仕事なので、清潔に見えるかを確かめる

営業は、相手と近い距離で話す仕事です。名刺を手渡し、同じ資料をのぞき込み、車や応接室で隣に座ることもあります。離れていれば目に入らない爪やえり元も、この距離では見えます。

ここで確かめるのは、顔立ちや肌の質ではありません。洗ってある、切ってある、まとめてあるという、手入れの跡が見えるかどうかです。生まれつきの見た目を変える話ではなく、今日できる手入れの話です。

人によって違ってよいところ

肌や髪の状態、汗のかき方は、体質や体調、病気や治療によって変わります。ひげを伸ばす、髪を覆うなど、宗教や文化にもとづく身なりもあります。化粧をするかどうかも、人それぞれです。

この記事の手順は、どれか一つの見た目に合わせるためのものではありません。自分の条件の中で、手入れできる所を見る手順として使ってください。同僚や後輩の見た目を、この記事を基準に決めつけることも避けます。

会社と訪問先の決まりを先に確かめる

髪の色や長さ、ひげ、ネイル、香水について、決まりがある会社もあります。就業規則や社内の案内を見て、分からなければ先輩に聞きます。

訪問先にも決まりがあることがあります。食品を扱う現場などでは、爪の長さや香りのある物について、指定される場合があります。指定がある日は、自分の好みより指定を優先します。

朝5分の確認:5か所を上から順に見る

朝、洗面台の鏡の前で、上から順に見ます。順番を決めておくと、急いでいる朝でも抜けにくくなります。5分は目安です。慣れるまでは、もう少しかかります。

  1. 顔(肌・ひげ・眉)。洗顔料で顔を洗い、タオルで水気を押さえます。洗ったあとに肌がつっぱるなら、化粧水や乳液でうるおいを与えます。ひげをそる人は、あごの下とほおを指でなでて、そり残しを確かめます。ひげを伸ばしている人は、輪郭と長さをそろえます。眉は、形を大きく変えず、まわりにはみ出した毛だけを整えます。化粧をする人は、明るい窓のそばで、むらがないかを一度見ます。
  2. 髪。寝ぐせを水でぬらして直し、くしやブラシでとかします。合わせ鏡かスマホのカメラで、後ろ頭も見ます。おじぎをしたときに前髪が目にかかるなら、留めるか、整髪料でまとめます。最後に、肩に落ちた髪やふけを手で払います。
  3. 手と爪。手のひらを自分に向けて、指先から爪の白い部分が大きく出ていないかを見ます。伸びていたら切り、角をやすりで丸くします。爪の間の汚れは、手を洗うときに落とします。ネイルをしている人は、はがれや欠けがないかを見ます。
  4. 口。歯をみがき、鏡の前で口を横に開いて、前歯に食べ物が残っていないかを見ます。唇が乾いて皮がむけているときは、リップクリームをぬります。
  5. 汗とにおい。シャツは、洗ってあるものを着ます。えりとわきの部分を見て、汚れが残っていれば別のシャツに替えます。汗をかく日は、ハンカチ、汗ふきシート、替えのシャツや肌着をかばんに入れます。香水や香りの強い整髪料は、つけないか、ごく少量にします。

5か所が済んだら、玄関で靴のつま先とかかとを見て、汚れを布で拭きます。靴の選び方は、服装の記事で扱っています。

5か所は、下の実践シートの「朝に確認する5か所」にそのまま書けます。「顔=そり残しを指でなでる」のように、自分が見る点を一言添えます。見ていて引っかかった所は、「いま気になっている点」に書きます。

洗顔料や化粧水を買い足すときに比べること

洗顔料や化粧水は、家にある物で足りるなら、買い足す必要はありません。買うなら、毎朝続けられるかどうかで選びます。比べるのは、手順の数(1本で済むか)、香りの有無、容量と値段の3点です。初めて使う物は、小さいサイズがあれば、そちらから試せます。

使ってみて赤みやかゆみが出たら、使うのをやめます。肌荒れが続く、にきびやかゆみが気になるといった悩みは、道具選びで解決しようとせず、皮膚科などの医療機関に相談してください。

商談前の1分チェックと、昼に直すこと

朝に整えても、移動のあいだに髪は乱れ、汗をかきます。訪問先の建物に入る前に、1分だけ見直します。場所は、駅や商業施設のトイレの鏡、または車の中です。訪問先の受付の前で直すのは避けます。

  1. 髪と肩。風で乱れた前髪を、手ぐしか携帯用のブラシで直します。肩に落ちた髪を手で払います。
  2. 口と歯。鏡で前歯を見ます。食事のあとなら、口をすすぎます。
  3. 汗。額と首をハンカチで押さえます。汗が多い日は、汗ふきシートで首とわきをふきます。
  4. 手。手を洗って、よくふきます。名刺や資料を渡す手が、ぬれたり汚れたりしていないかを見ます。

昼に直すこと

昼食のあとは、歯をみがくか、口をすすぎます。午後に商談がある日は、においの強い料理を別の日に回します。

汗でシャツがぬれた日は、替えのシャツか肌着に着替えます。たばこを吸う人は、商談の直前を避け、吸ったあとに手を洗って口をすすぎます。化粧をしている人は、くずれた所を押さえて直します。

持ち歩く物と、買うときに比べること

持ち歩く物は、ハンカチ、汗ふきシート、携帯用のブラシかくし、歯みがきセットの4つが出発点です。これは一例です。朝の確認で引っかかった所に合わせて、減らしたり足したりします。

買うときは、次の点を比べます。汗ふきシートは、香りの有無と、かばんに入る大きさです。ブラシは、折りたためるか、ケースが付いているかです。香りつきの物は、狭い応接室や車の中で強く感じられることがあります。迷ったら、無香料を候補にします。

自分では分からない点は、先輩や家族に聞く

においや後ろ姿は、自分では確かめにくい部分です。自分のにおいには慣れてしまいがちなので、香水や整髪料の量が多いかどうかも、自分では判断しにくくなります。

聞くときは、「何か変ですか」と広く聞くより、距離と見てほしい所を決めて聞きます。相手は「大丈夫」か「ここだけ」と答えるだけで済みます。

自分:「来週から一人で訪問に出ます。隣に座る距離で、髪や爪、においで直したほうがよい所があれば、教えてください」

先輩:「爪は大丈夫。整髪料の香りが少し強いかな。車の中だと気になるかもしれない」

自分:「ありがとうございます。明日から量を半分にします。来週、もう一度見てもらえますか」

会話は説明用の例です。言われたことは、その場で言い訳をせず、メモに書きます。直したあとにもう一度見てもらうと、直ったかどうかが分かります。

職場で聞きにくければ、家族や友人に頼みます。

「出かける前に、後ろ頭と肩を見てもらえる? 寝ぐせと、香りが強すぎないかだけ教えて」

これも説明用の文例です。聞く相手と聞く日を決めて、実践シートの「確認をお願いする人」に書きます。

逆に、同僚から聞かれたときは、頼まれた範囲だけを答えます。頼まれていないのに体質や見た目に踏み込むと、相手を傷つけることがあります。

よくある失敗と、よくある質問

失敗1:香りが強すぎる

香水、整髪料、柔軟剤、ハンドクリームを重ねると、一つずつは弱くても、合わせて強くなることがあります。香りの感じ方は人によって違い、苦手な人もいます。商談の日は、香りのある物を一つに絞るか、無香料にそろえます。量は、先輩や家族に一度確かめてもらいます。

失敗2:朝だけ整えて、午後に見直さない

朝に整えた髪や口元が、午後の商談までそのままとは限りません。訪問の予定を手帳やスマホに入れるとき、その15分前に「1分チェック」と書き足します(15分は説明用の例です)。

失敗3:一度に全部を変えようとする

洗顔料、化粧水、整髪料、爪の道具を一度に買いそろえると、朝の手順が増えて続かないことがあります。気になっている点から一つを選び、まず1週間続けます。実践シートの「今日から変える1つ」に書くのは、この一つです。

質問:肌荒れや汗、においの悩みが続くときは?

洗い方や道具を変えても、肌の赤みやかゆみ、汗やにおいの悩みが続くことがあります。手入れが足りないせいとは限らず、体質や病気が関わっている場合があります。市販の物を次々に試す前に、皮膚科などの医療機関に相談してください。

仕事で困る場面があるなら、話せる範囲で上司に相談します。替えのシャツを置く場所や、着替える時間について聞いてみます。

質問:化粧やネイルは、したほうがいい?

この記事では、どちらが正しいとは決めません。会社と訪問先の決まりを確かめ、その範囲で自分が決めます。する場合も、しない場合も、見る点は同じです。はがれ、くずれ、汚れがないかを、朝と商談前に確かめます。

質問:何から買い足せばいい?

先に、家にある物を洗面台に並べます。爪切り、くしやブラシ、ハンカチ、歯ブラシがあれば、朝の5か所は始められます。足りない物だけを、実践シートの「買い足すもの(あれば)」に書きます。なければ「なし」と書きます。

爪の道具を買うなら、切ったあとに角を丸くできるやすりが付いているか、かばんや机の引き出しに入る大きさかを比べます。

名刺を渡すときの手元が気になる人は、名刺入れの選び方で、取り出す動作も確かめられます。

今日やることは一つです。明日の朝、洗面台の鏡の前で、顔・髪・手と爪・口・汗とにおいの順に見て、気になった点を一つ書いてください。

かばんの決め方は営業のかばんの選び方、靴の選び方と手入れは営業の靴の選び方と手入れにまとめています。

髪型の決め方は、営業の髪型にまとめています。

YOUR TURN

自分の一件で、書いてみよう。

手元に用意するもの
鏡、スマホのカメラ、家にある手入れの道具、会社と訪問先の決まり。

記入例を見る(説明用)

朝に確認する5か所=顔(そり残しを指でなでる)、髪(後ろ頭をスマホで見る)、手と爪(白い部分の長さ)、口(前歯)、汗とにおい(えりとわき)/いま気になっている点=整髪料の香りが少し強いと先輩に言われた。午後に前髪が乱れる/今日から変える1つ=整髪料の量を半分にする/買い足すもの(あれば)=携帯用のブラシ。ほかは家にある物で足りる/確認をお願いする人=同行の先輩。来週、もう一度見てもらう。

入力は自動保存されません。ページを移動する前に保存してください。保存した内容は他の人に自動送信されません。

CHECK

ここまでできたら、次へ。

朝に見る5か所を自分の言葉で書け、今日から変える一つと、確認をお願いする人が決まっている。

うまく進まなかったときは?

気になる点が思いつかなければ「なし」と書き、先輩か家族に一度見てもらう。肌や汗、においの悩みが続く場合は、買い足す前に皮膚科などの医療機関へ相談する。

NEXT NOTE

次に読むなら

明日の服装を決める名刺入れを選ぶ仕事に合う時計を選ぶ