NUSSI’S SALES NOTEウッシの営業ノート

NOTE 179 · 営業の実践ノート

面接のお礼メール:送るかどうかの決め方と、書く4つ、文例

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面接のあとに、お礼のメールを送るかどうか。これを決めた公的な決まりは、見当たりません。送るかどうかは、応募先からの案内と、転職エージェントを通しているかどうかで決めます。送るなら、お礼・面接で分かったこと一つ・自分が役に立てる点一つ・結びの4つを、短く書きます。この記事は、お礼メールで合否が変わるとも、変わらないとも言いません。

今日できるようになること

受けた(これから受ける)面接一件について、送るかどうかを決め、送るなら4つの部品を一文ずつ書く。

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こんなときに 面接が終わり、お礼のメールを送ったほうがよいのか、何を書けばよいのかで迷っているとき。

この順番で進めよう
  1. 1

    応募先の案内と、エージェントを通しているかを確かめ、送るかどうかを決める

  2. 2

    送る相手とアドレスを、これまでのやり取りから確かめる

  3. 3

    お礼・分かったこと・役に立てる点・結びを、一文ずつ書く

  4. 4

    宛名と社名を確かめて送り、送った日時を記録する

会話・記入例は、説明用の例です。自分の案件の条件へ置き換えて使ってください。

送るかどうか:公的な決まりは無い

お礼を書いた手紙を、礼状といいます。辞書では「礼を述べた書状。」(デジタル大辞泉「礼状」)と説明されています。面接のお礼メールは、これをメールで送るものです。

面接のあとにお礼のメールを送らなければならない、という公的な決まりは見当たりません。送ってはいけない、という決まりも見当たりません。送ったことが選考にどう関わるかは、会社によって違い、外からは分かりません。この記事は、「送れば受かる」とも、「送っても意味がない」とも言いません。

決まりが無いので、自分で決めます。決める材料は、応募先からの案内と、転職エージェントを通しているかどうかの2つです。

場面どうするか(一例)理由
応募先から「お礼の連絡は不要です」などの案内がある送らない案内に合わせる。相手が決めた進め方を変えない
転職エージェントを通して応募しているまず担当者に聞く応募先とのやり取りを、担当者がまとめていることがある。応募先のアドレスを知らされていないこともある
会社に直接応募し、採用担当者とメールでやり取りしている送るなら、そのやり取りへの返信で、短く相手のアドレスと名前が確かで、何の面接のお礼かが伝わる
相手の連絡先を知らされていない送らない知らされていないアドレスを探して送ると、相手を驚かせる

表が収まらない場合は、左右に動かせます。

転職エージェントを通しているときは、「面接のお礼を、応募先にお伝えしたいのですが、どのようにすればよいでしょうか」と担当者に聞きます(説明用の例です)。担当者から伝える、応募先に直接送ってよい、送らなくてよい、のどれになるかは、サービスや応募先によって違います。仕組みは転職エージェントとはにまとめています。

送らないと決めても、失礼をしたことにはなりません。面接の場で「本日はありがとうございました」と伝えていれば、お礼はすでに届いています。

送るなら:いつ・だれに・どのアドレスへ

いつ

いつまでに送る、という決まりもありません。日がたつほど、どの面接のお礼なのかが相手に伝わりにくくなり、自分の記憶もうすれます。送るなら、面接の当日か、次の日を目安にします。夜おそくに書き上がったときは、次の日の朝に送る、という選び方もあります。

だれに

面接の日程を連絡してくれた人に送ります。たとえば、採用の担当者です。面接をした人が別にいて、その人のアドレスを知らされていないなら、採用の担当者あてに書き、文の中で「面接をご担当くださった〇〇様にも、よろしくお伝えください」と添えます(説明用の例です)。名刺をもらっていて、アドレスが書いてあるなら、その人にも送れます。

どのアドレスへ

これまでのやり取りに使ったアドレスに送ります。面接の日程を決めたメールへの返信にすると、相手はこれまでの流れを一目で確かめられます。届いたメールに「このアドレスは送信専用です」と書かれているときは、そこへは返信しません。

送る側のアドレスにも気をつけます。応募に使った自分のアドレスから送ります。在職中の人は、今の会社のメールアドレスを使いません。会社のメールは仕事のためのもので、やり取りが会社の記録に残るからです。

書くこと4つと、件名

面接のお礼メールは、次の4つでできています。

  1. お礼。いつの、何の面接かを入れます。「本日は、営業職の面接のお時間をいただき、ありがとうございました」。相手は一日に何人も面接をしていることがあるので、日付と職種が入っていると、だれのメールかが分かります。
  2. 面接で分かったこと一つ。相手が話した事実を、一つだけ書きます。「担当のお客様を、2か月かけて引き継ぐと伺いました」。お礼だけの文と違い、話を聞いていたことが伝わります。聞き違いがあれば、相手が気づけます。
  3. 自分が役に立てる点一つ。2で書いたことに、自分の事実を一つつなげます。「今の仕事で、訪問の記録を毎回残してきました」。面接で話したことと同じ事実を使います。面接で言っていない実績を、ここで新しく足すことはしません。
  4. 結び。「引き続き、よろしくお願いいたします」で終えます。返事を求める文は入れません。相手に、返事を書く仕事を増やさないためです。

長さは、スマートフォンの画面で、少し動かせば読み終わるくらいにします。面接で話したことを、もう一度全部書く必要はありません。

商談のあとのお礼メールとは、入れる部品が違います。商談では、確認した内容と、次にだれが何をするかを書きます(営業のお礼メール)。面接のお礼メールでは、次の行動を決めるのは応募先なので、こちらから期限や宿題を書きません。

件名

日程のやり取りへの返信なら、件名はそのままにします。新しく送るなら、用件と名前を入れます。「本日の面接のお礼(営業職応募・山田太郎)」(説明用の例です)。件名だけで、開く前にだれの何のメールかが分かります。件名の組み立て方はメールの件名の書き方に、宛名から署名までの形はビジネスメールの書き方にまとめています。

文例:惜しい例と良い例

ここからの文例は、すべて説明用の例です。会社名・人名は架空のものです。そのまま写すのではなく、自分が面接で聞いた事実に置きかえてください。

惜しい例

A社 採用ご担当者様

本日は面接をしていただき、ありがとうございました。

御社のすばらしい理念に深く感動いたしました。御社で働きたいという気持ちが、ますます強くなりました。入社できましたら、即戦力として売上に貢献いたします。

お忙しいところ恐れ入りますが、ご返信をお待ちしております。

お礼は入っています。惜しいのは3つです。相手の名前が分かっているのに「ご担当者様」としていること。「感動」「即戦力」は気持ちと自分の評価で、面接で聞いた事実が一つも無いこと。最後に返事を求めていること。どの会社にも送れる文なので、読む側には、この面接のお礼だと伝わりにくくなります。

良い例

A社 人事部 佐藤様

本日14時から、営業職の面接を受けました山田太郎です。お時間をいただき、ありがとうございました。

面接では、担当のお客様を、前のご担当の方と2か月かけて一緒に訪問して引き継ぐ、と伺いました。入社後の動きを、具体的に思い浮かべることができました。

私は今の仕事で、既存のお客様を定期的に訪問し、訪問の記録を毎回残しています。引き継ぎの記録を読んで動く場面で、この習慣を生かせると考えています。

面接をご担当くださった営業部の鈴木様にも、よろしくお伝えください。引き続き、よろしくお願いいたします。

山田太郎(電話番号・メールアドレス)

お礼、分かったこと、役に立てる点、結びの順です。分かったことは、相手が話した事実です。役に立てる点は、自分の評価(即戦力)ではなく、やっていること(記録を毎回残す)で書いています。返事は求めていません。

場面で変わるところ

場面変えるところ(一例)
オンラインの面接だった「オンラインでの面接のお時間をいただき」と書く。通信が途切れた場面があったなら、聞き取れなかったことをあいまいなまま書かない
面接で宿題が出た(書類の追加など)お礼と同じメールに、いつまでに送るかを書く。この場合は、期限を入れる
最終面接だった部品は同じ。分かったことは、その日の面接で聞いた事実から選ぶ
面接の時間が短かった分かったことが少ないなら、お礼と結びだけにする。無いことを作らない

表が収まらない場合は、左右に動かせます。

言い間違いを直したい・返事が来ない・辞退したい

面接で言い間違えたことを、直したいとき

基準は、事実の間違いかどうかです。在籍した期間、担当した会社の数、資格の有無など、事実を間違えて伝えたなら、早めに直します。「うまく言えなかった」「もっと良い答えがあった」は、事実の間違いではないので、メールで言い直しません。

事実を直す理由は、間違ったままの情報で選考が進むと、あとで自分が困るからです。厚生労働省「確かめよう労働条件」Q&A「面接での虚偽回答は、内定取消の理由になりますか?」には、「採用内定の取消の理由として、採用面接にあたって虚偽の事実を述べたことが理由として挙げられることはありますが、それが有効か否かはケースバイケースであって一概には決められません。」と書かれています(2026年10月4日に確認)。このQ&Aは、うその答えをした例を扱ったもので、言い間違いの場合にどうなるかは、ここでは言い切れません。確かなのは、気づいた時点で直しておけば、事実と違う話が残らないことです。

本日の面接で、今の会社での担当社数を「30社」とお答えしましたが、正しくは「20社」でした。確かめずにお答えし、申し訳ございません。訂正いたします。

これは説明用の例です。何を・どう言ったか、正しくは何かを書き、言い訳を足しません。転職エージェントを通しているなら、担当者に伝えて、直し方を相談します。

返事が来ないとき

お礼メールへの返事は、来ないことがあります。返事を求めずに送ったメールなので、来なくても、もう一度送ることはしません。

待つのは、選考の結果の連絡のほうです。面接で「結果は1週間ほどで」と言われたなら、その日を過ぎてから問い合わせます。期日を聞いていなかったら、まず転職エージェントの担当者に、直接応募なら採用の担当者に、「結果のご連絡は、いつごろになりますでしょうか」と一つだけ聞きます(説明用の例です)。面接の終わりに、結果の連絡の時期を聞いておくと、この迷いが減ります(面接の逆質問)。

選考を辞退したいとき

辞退を決めたら、お礼メールを待たずに、早く伝えます。応募先は、次の面接の日程や、ほかの応募者への連絡を考えているからです。転職エージェントを通しているなら、応募先ではなく、担当者に伝えます。

A社 人事部 佐藤様

営業職に応募しております、山田太郎です。先日は、面接のお時間をいただき、ありがとうございました。

検討の結果、今回の選考を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。

お時間を割いていただいたにもかかわらず、申し訳ございません。

これも説明用の例です。お礼、結論、おわびの順で、理由は長く書きません。理由を聞かれたら、「ほかの会社に決めました」「検討の結果です」と、事実を短く答えます。次の面接の日が近いときは、電話でも伝えます。断るメールの順番と言葉はお断りメールの書き方に、内定の連絡を受けたあとの辞退は内定承諾メールにまとめています。

迷いやすい判断と、送ったあとに間違いに気づいたとき

判断1:面接をした人が、何人かいたときは?

基準は、アドレスを知らされている人に送ることです。全員のアドレスを知っているなら、宛名に全員の名前を書いて、一通で送ります。採用の担当者のアドレスだけ知っているなら、その人あてに書き、ほかの人には「よろしくお伝えください」と添えます。知らないアドレスを、名前から推し量って送ることはしません。

判断2:一次・二次・最終と、毎回送る?

決まりはありません。基準は、書く中身があるかどうかです。その日の面接で新しく分かったことがあり、それを一つ書けるなら、送る意味があります。前に送った文の日付だけを変えて送るくらいなら、送らないほうが相手の時間を使いません。

判断3:メールではなく、手紙のほうがよい?

これも、公的な決まりは見当たりません。基準は、相手がこれまで使ってきた手段に合わせることです。日程のやり取りがメールだったなら、メールで足ります。手紙は届くまでに日数がかかり、届くころには選考が進んでいることがあります。

判断4:エージェントの担当者に「送らなくてよい」と言われたら?

その案内に合わせます。応募先との進め方を知っているのは、担当者です。伝えたい気持ちがあるなら、「面接でお話を伺えてよかった、とお伝えいただけますか」と、担当者に一言頼むことができます(説明用の例です)。

失敗のあと:会社名や名前を間違えて送った

その場では:気づいたら、すぐに訂正のメールを送ります。「先ほどお送りしたメールで、佐藤様のお名前を誤って記しておりました。失礼をおわびし、訂正いたします」と、何を間違えたかを一文で書きます(説明用の例です)。長いおわびは足しません。別の会社の名前を書いてしまった場合も、同じように直します。

あとの記録:何を間違えたかと、気づいた時刻を書きます。原因が「前に送った文を写した」ことなら、「送る前に、届いたメールの署名と、宛名を見比べる」と足します。宛先違いや名前の誤りの直し方は、ビジネスメールの書き方の「失敗のあと」にもまとめています。

今日やることは一つです。面接一件について、送るかどうかを決め、送るなら、お礼・分かったこと・役に立てる点・結びを、一文ずつ書いてください。

YOUR TURN

自分の一件で、書いてみよう。

手元に用意するもの
面接の日程を決めたときのメール、面接のあとに書いたメモ、応募先からの案内(あれば)。

記入例を見る(説明用)

送るかどうかと、その理由=送る。直接応募で、採用担当の佐藤様とメールで日程を決めた。「連絡は不要」という案内は無かった/送る相手とアドレス=佐藤様。面接の日程を決めたメールに返信する。面接をしてくださった営業部の方のアドレスは知らないので、佐藤様あてに書く/面接で分かったこと=担当のお客様を、前の担当者と2か月かけて一緒に回って引き継ぐ、と伺った/自分が役に立てる点=今の仕事で、既存のお客様を定期的に訪問し、訪問の記録を毎回残している。引き継ぎの記録を読んで動くことに、この習慣が使える/送った日時と、次の予定=面接当日の夕方に送信。結果は1週間ほどで連絡、と面接で伺った。その日を過ぎたら、佐藤様に問い合わせる。(すべて説明用の例です)

入力は自動保存されません。ページを移動する前に保存してください。保存した内容は他の人に自動送信されません。

CHECK

ここまでできたら、次へ。

4つの部品を、一文ずつ書けましたか。送る前に、会社名と相手の名前を、届いたメールの署名と見比べてください。送らないと決めた場合も、面接で分かったことのメモは、次の面接の準備に使えます。

うまく進まなかったときは?

「分かったこと」が書けないときは、面接のメモを見て、相手が話した事実を一つ選びます。メモが無ければ、思い出せる範囲で書き、あいまいなことはメールに入れません。送るかどうかで決められないときは、転職エージェントの担当者か、応募先の案内に戻ってください。

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内定承諾メール面接の逆質問ビジネスメールの書き方