NOTE 189 · 営業の実践ノート
履歴書の書き方:厚生労働省の様式例に沿って、欄ごとに書く手順と出す前の確かめ方
公開:2026年10月4日
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履歴書は、応募先から様式の指定があればそれに合わせ、無ければ、厚生労働省が公開している履歴書様式例を使えます。書くときは、欄を上から順に埋め、日付は出す日に合わせ、年号の書き方をそろえます。出す前に、応募先の名前、日付、連絡先の3つを読み返します。この記事は、運営者の就職や転職の体験をもとにしたものではありません。厚生労働省・ハローワークの公式ページと辞書を2026年10月4日に開いて読み、書いてあることを整理したものです。
この記事の目次 読みたいところへ ↓
こんなときに 営業の仕事に応募することになり、履歴書を久しぶりに書くので、欄ごとの書き方を確かめたいとき。
- 1
応募先の指定(様式・手書きかパソコンか・出し方)を確かめる
- 2
学歴・職歴・資格の年月を、別の紙に古い順で書き出す
- 3
欄を上から順に書き、志望の動機は応募先ごとに書く
- 4
日付・応募先の名前・連絡先を読み返し、写しを取って出す
会話・記入例は、説明用の例です。自分の案件の条件へ置き換えて使ってください。
履歴書とは:様式を選び、応募先の指定を確かめる
営業の仕事に応募することになり、履歴書を書く。前に書いたのは何年も前で、どの欄に何を書くのだったか、思い出せない。そういうときは、書き始める前に、様式と、応募先の指定を確かめます。
辞書は「履歴書」を「自分の履歴を書いた書類。」と説明しています(精選版 日本国語大辞典「履歴書」)。ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」は、こう書いています(2026年10月4日に確認)。
求人に応募する際には、求人企業から、「応募書類」として「履歴書」の提出を求められることが一般的です。
同じページには、厚生労働省が作った履歴書の様式例が載っています。経緯について、ページは「厚生労働省において公正な採用選考を確保する観点から新たな履歴書様式例の検討を行い、事業主の皆様に広く参考にしていただくための様式例(厚生労働省履歴書様式)を作成しました。」と説明しています。この記事は、この厚生労働省履歴書様式例(A4)の欄の並びに沿って進めます。
書き方の説明は、同じページにあるハローワーク「応募書類の作り方」パンフレットを読んで確かめました。パンフレットは転載が禁じられているため、この記事では、短い引用のほかは、要点を自分の言葉でまとめています。くわしい説明と記載例は、原文を開いて確かめてください。
先に確かめることは、3つです。
| 確かめること | どこで | 確かめないと、どうなるか |
|---|---|---|
| 様式の指定があるか | 求人票、募集の案内、応募の画面 | 書き上げたあとで、指定の様式に書き直すことになる |
| 手書きか、パソコンか | 同じ。書いていなければ、問い合わせ先に聞く | 応募先の求める形と合わない |
| 出し方と締め切り | 郵送、持参、メール、応募の画面への入力のどれか | 日付の欄に書く日が決まらない |
表が収まらない場合は、左右に動かせます。
手書きかパソコンかについて、パンフレットは「履歴書を手書きにするかパソコンで作成するべきかは応募企業によって異なります。」と書いています(3ページ)。指定が無いときにどちらを選ぶかの考え方も、同じ所に説明があります。自分で決めつけず、まず指定を見ます。
営業の経験を、くわしく伝える書類は、職務経歴書です。書き方は職務経歴書の書き方(営業)にまとめています。履歴書は、経歴の全体を一枚で見せる書類、と考えて分けます。
欄ごとの書き方①:日付・氏名・写真・住所と連絡先
様式例(A4)の1枚めは、上から、日付、氏名、写真、生年月日、現住所、連絡先、学歴・職歴の順に並んでいます。
日付
様式例の右上には「年 月 日現在」とあります。ここに書く日について、パンフレットは「記載日ではなく、提出日(郵送の場合は投函日、持参の場合は持参日)を記載します。」と説明しています(5ページ)。書いた日ではなく、出す日です。先に書いてしまうと、出す日がずれたときに書き直しになるので、日付は最後に書くと手戻りが減ります。
氏名とふりがな
氏名の上に、ふりがなの欄があります。様式例は「ふりがな」とひらがなで書かれているので、ひらがなで書きます。様式が「フリガナ」となっているときは、カタカナで書く形が広く使われています。
性別
様式例には、次の注記があります。
※「性別」欄:記載は任意です。未記載とすることも可能です。
書くかどうかは、自分で決められます。
写真
様式例の写真の枠には、「写真をはる必要がある場合」として、「本人単身胸から上」、「裏面のりづけ」と書かれています。撮り方や服装の説明は、パンフレットの4ページにあります。営業の仕事に応募するなら、面接に行くときと同じ身なりで撮ると、書類と本人の印象がそろいます。身なりの整え方は営業の身だしなみにまとめています。
現住所と連絡先
現住所は、都道府県から、建物の名前と部屋の番号まで書きます。その下の「連絡先」の欄には、様式例に「現住所以外に連絡を希望する場合のみ記入」とあります。現住所で連絡が取れるなら、空けておいてよい欄です。
電話は、昼に出られる番号を書きます。応募先からの連絡が、昼の時間に来ることがあるからです。在職中で昼に出にくいときの伝え方は、あとの「本人希望記入欄」の所で説明します。
欄ごとの書き方②:学歴・職歴・免許と資格
学歴と職歴の欄の見出しには、「学 歴・職 歴(各別にまとめて書く)」とあります。学歴をまとめて書き、そのあとに職歴をまとめて書く、という意味です。
書くときの基準は、次の4つです。パンフレットの3ページと5〜8ページの説明を、要点だけまとめました。
- 古い順に書く。学歴は入学と卒業を、職歴は入社と退社を、古いものから並べます。
- 年号をそろえる。パンフレットは「年号は、和暦か西暦に統一します。」と書いています(3ページ)。生年月日の欄も含めて、一枚の中でそろえます。
- 名前を略さない。学校名、会社名、資格名は、正式な名前で書きます。「(株)」は「株式会社」と書きます。
- 今も勤めているなら、そのことを書く。職歴の最後の行に「現在に至る」と書き、すべて書き終えた下の行に「以上」と書く形が、パンフレットに示されています。
年号をそろえる理由は、読む人が、年を数え直さずに済むからです。和暦と西暦が混ざると、期間の長さがひと目で分かりません。
職歴に、営業の中身を一行足す
職歴は、入社と退社だけを書く形と、仕事の中身を付け足す形があります。パンフレットの7ページには、両方の記載例が載っています。営業の仕事に応募するなら、一行足すと、読む人に仕事の種類が伝わります。説明用の例で比べます(社名と数字は架空)。
入社と退社だけの形:◯年4月 株式会社◯◯ 入社
一行足した形:◯年4月 株式会社◯◯ 入社
法人のお客様(約◯社)を定期的に訪問する営業を担当
1つめの形でも、誤りではありません。職務経歴書をいっしょに出すなら、くわしい中身はそちらに書けます。2つめの形は、履歴書だけを見た人にも、「だれに、どう売っていたか」が伝わります。数字を書くときは、手帳や記録で確かめられるものだけを書きます。
辞めた理由は、短く書く形が広く使われています。くわしい理由の伝え方は転職理由の伝え方にまとめています。
免許・資格
免許と資格は、正式な名前と、取った年月を書きます。営業の仕事では車を使う求人があるので、運転免許を持っているなら書きます。名前は、免許証や証書を見て、そのとおりに写します。
志望の動機と、本人希望記入欄
様式例の2枚めには、2つの大きな欄があります。1つは「志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど」の欄、もう1つは「本人希望記入欄(特に給料・職種・勤務時間・勤務地・その他についての希望などがあれば記入)」です。
志望の動機
この欄は、応募先ごとに書きます。ほかの欄は、どの応募先でもほぼ同じですが、ここだけは違います。パンフレットの9ページは、盛り込む点として、応募先を選んだ理由、自分の経験や能力、意欲の3つを挙げています。
説明用の例で比べます。
惜しい例:「貴社の将来性に魅力を感じ、営業として成長したいと考え、志望いたしました。」
良い例:「取引のあるお客様を定期的に訪問する営業を、◯年続けてきました。貴社の求人に、既存のお客様への提案が中心とあり、訪問のたびに困り事を聞いて記録してきた経験を活かせると考え、応募いたしました。」
惜しい例は、どの会社にも出せる文です。読む人には、なぜこの会社なのかが伝わりません。良い例は、求人票の言葉と、自分の経験がつながっています。書く前に、求人票の仕事内容を読み、自分の経験と重なる所に線を引きます。経験から強みを選ぶ手順は、自己PRの書き方(営業)にまとめています。
本人希望記入欄
欄の名前のとおり、希望があれば書く欄です。応募する職種が決まっているなら、「営業職を希望いたします。」のように、職種を書く形がパンフレットの記載例にあります。
在職中で、昼に電話に出にくいときは、ここに連絡の取り方を書けます。「在職中のため、平日の昼は電話に出られないことがあります。留守番電話に伝言をいただければ、折り返しご連絡いたします。」という形です(説明用の例です)。賃金や勤務地の希望を、どこまで書くかは、あとの「迷いやすい判断」で考えます。
出す前の確かめ方と、場面で変わるところ
書き終えたら、出す前に読み返します。確かめる順番を決めておくと、見落としが減ります。
- 応募先の名前。志望の動機の中の会社名が、この応募先のものか。前の応募先の名前が残っていないか。
- 日付。出す日になっているか。年号が、ほかの欄とそろっているか。
- 連絡先。電話番号とメールアドレスを、一文字ずつ見る。
- 年月。卒業と入学、退社と入社のつながりが合っているか。
- 空いた欄。書き忘れなのか、わざと空けたのかを確かめる。
1番を最初に置くのは、応募先の名前の誤りが、読む人にとっていちばん目に付くからです。3番は、ここが違うと、連絡が届きません。自分で読み返したあと、だれかに見てもらう方法もあります。ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」には、「職業相談窓口では、書類の添削アドバイスなども行っています。」とあります。
出す前に、写しを取ります。面接では、履歴書に書いたことをもとに聞かれます。何を書いたかを、面接の前に読み返せるようにしておきます。
| 出し方 | 整え方(一例) | 合わせて読む記事 |
|---|---|---|
| 郵送する | 送付状を一番上に重ね、封筒に入れる。日付は、ポストに入れる日 | 送付状の形は送付状の書き方、あて名は封筒の宛名の書き方 |
| 持参する | 封筒に入れて持って行く。日付は、持って行く日 | その場で面接になることもあるので、身なりを整えて行く |
| メールで送る | 応募先の指定のファイルの形にする。指定が無ければ、聞く | メールの本文はビジネスメールの書き方 |
| 応募の画面に入力する | 画面の欄に合わせる。入力した内容の控えを、手元に残す | 様式例と欄が違っていても、画面の欄に従う |
| 転職エージェントを通す | 担当者に、様式と出し方を聞く | 仕組みは転職エージェントとは |
表が収まらない場合は、左右に動かせます。
迷いやすい判断と、書き間違えたとき・出したあとで気づいたとき
判断1:手書きとパソコン、どちらにする?
基準は、応募先の指定が先です。指定が無く、聞くこともできないときは、自分が期限までに、誤りなく仕上げられるほうを選びます。どちらが有利か、という公的な決まりは、今回開いた資料には見当たりませんでした。
判断2:職歴が多くて、欄に入りきらない
基準は、入社と退社を省かないことです。仕事の中身を足す行を減らし、入社と退社の行を残します。くわしい中身は、職務経歴書に書きます。それでも入らないときは、欄の広い様式を選ぶか、応募先に相談します。勤めた会社を書かずに減らすことは、しません。
判断3:本人希望記入欄に、賃金や勤務地の希望を書いてよい?
様式例の欄の名前には、「給料・職種・勤務時間・勤務地」とあり、書くための欄です。一方で、パンフレットの6ページは、勤務条件の希望は面接などの場で相談するのが一般的、という考え方を説明しています。基準は、それが合わなければ働けない、という条件かどうかです。家庭の事情で通える範囲が決まっている、などの場合は、短く書きます。そうでなければ、職種だけを書き、条件は面接で確かめます。面接での確かめ方は営業職とはと面接の逆質問にまとめています。
判断4:様式例に無い欄がある様式を、使ってよい?
市販の様式には、様式例と欄が違うものがあります。応募先の指定があれば、それに合わせます。採用の選考について、厚生労働省「公正な採用選考をめざして」求職者の皆様へは、「本籍や出生地、家族構成や親の職業、住居の状況、購読新聞や愛読書等、仕事をするうえで必要のない事項について、たずねられたことはありませんか?」と呼びかけ、相談先を案内しています。書くことに迷う欄があるときは、このページを読み、ハローワークの窓口に相談できます。
失敗のあと:書き間違えた
手書きの場合:パンフレットの3ページは、修正液や二重線で直さず、はじめから書き直す、と説明しています。書き直しを減らすには、先に別の紙で年月と文を決めてから、清書します。この記事の実践シートは、その下書きに使えます。
パソコンの場合:直して、印刷し直します。直した所の前後で、行や文字の大きさがずれていないかを見ます。
失敗のあと:出したあとで、誤りに気づいた
その場では:気づいた日に、応募先へ連絡します。「◯月◯日にお送りした履歴書に、誤りがありました。職歴の入社の年を『◯年』と書きましたが、正しくは『△年』です。申し訳ございません。訂正したものを、お送りしてもよろしいでしょうか」と、どこが、どう違うかを伝えます(説明用の例です)。転職エージェントを通しているなら、担当者に先に伝えます。
事実と違うことを書いたままにすると、あとで自分が説明に困ります。小さな誤りでも、気づいた時点で直します。
あとの記録:どの応募先に、いつ、どの版を出したかを、写しに書き込みます。「出す前に、年月を証書と見比べる」と、確かめる順番に一行足しておきます。
今日やることは一つです。厚生労働省の履歴書様式例を開き、学歴と職歴の年月を、別の紙に古い順で書き出してください。
YOUR TURN
自分の一件で、書いてみよう。
手元に用意するもの
応募先の求人票や募集の案内。厚生労働省の履歴書様式例(印刷したもの、またはファイル)。卒業と入社・退社の年月が分かるもの。免許や資格の証書。
記入例を見る(説明用)
応募先の指定=求人票に「履歴書、職務経歴書を郵送」とある。様式と、手書きかパソコンかの指定は見当たらない。未確認なので、問い合わせ先に聞く。締め切りは◯月◯日/学歴の年月=◯年4月 ◯◯高等学校 入学、◯年3月 卒業。◯年4月 ◯◯大学◯◯学部 入学、◯年3月 卒業(卒業証書で確かめた)/職歴の年月と、仕事の中身=◯年4月 株式会社◯◯ 入社。法人のお客様(約◯社)を訪問する営業を担当。◯年◯月 現在に至る(社名と数字は架空)/免許・資格=普通自動車第一種運転免許(◯年◯月 取得)。免許証で名前を確かめた/志望の動機の材料と、本人希望記入欄=求人票の仕事内容に「既存のお客様への提案」とあり、今の仕事で続けてきた定期訪問の経験が使える。本人希望記入欄は「営業職を希望いたします。」と書く。在職中で昼は電話に出にくいことを一行足すかは、書く前に考える。
CHECK
ここまでできたら、次へ。
応募先の指定が書いてあり(分からない所は「未確認」と、だれに聞くかが書いてある)、学歴・職歴・資格の年月が、証書などで確かめた形で古い順に並んでいる。
うまく進まなかったときは?
年月が思い出せなければ、卒業証書、年金の記録、前の履歴書の写しなど、手元の書類で確かめる。志望の動機が書けなければ、求人票の仕事内容を読み、自分の経験と重なる所に線を引く。様式の指定が分からなければ、応募先かハローワークの窓口に聞く。