NUSSI’S SALES NOTEウッシの営業ノート

NOTE 56 · 営業の実践ノート

新年の挨拶メール(ビジネス):仕事始めに送る文例と、迷いやすい判断

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新年の挨拶メールで伝えることは、新年の挨拶、昨年のお礼、今年の最初の用件、の3つです。仕事始めの日に、休み中に届いた連絡と年末の約束を確かめてから書きます。いつまで新年の挨拶として送ってよいかは、地域や会社で考え方が違うので、会社の慣例と先輩に確かめます。この記事では、相手ごとの文例と、迷いやすい判断を説明します。

今日できるようになること

仕事始めの日に、休み中に届いた連絡と年末の約束を確かめ、相手を一人決めて、今年の最初の用件を入れた挨拶を下書きする。

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こんなときに 年が明けて最初の出社日に、取引先へどんなメールを送ればよいか決まらないとき。

この順番で進めよう
  1. 1

    休み中に届いたメールと、年末にした約束を確かめる

  2. 2

    相手ごとに、挨拶済みか・喪中の知らせがないかを見る

  3. 3

    新年の挨拶・昨年のお礼・今年の最初の用件を書く

  4. 4

    宛名と日付を見直し、会社の慣例の期間のうちに送る

会話・記入例は、説明用の例です。自分の案件の条件へ置き換えて使ってください。

新年の挨拶メールで伝える3つ

新年の挨拶メールは、休み明けの仕事を始める連絡です。相手も、休み中にたまったメールを順に読んでいます。短く、用件が分かる形にします。伝えることは、次の3つです。

  1. 新年の挨拶。最初の一文で述べます。長い挨拶を重ねるより、一文で済ませるほうが、相手は次の用件に早く進めます。
  2. 昨年のお礼。年末に挨拶をしていれば、一文で足ります。していなければ、その相手との出来事を一つ入れて書きます。
  3. 今年の最初の用件。年末に「年明けに◯◯します」と約束したことがあれば、それをいつまでにやるかを書きます。相手は、休み前の話がどこまで進んでいたかを思い出せます。

3番目が、この連絡のいちばん実用的な部分です。挨拶だけのメールは、相手が読んでも次の動きが決まりません。用件がある相手には、挨拶と用件を一通にまとめると、相手が読むメールが一通減ります。

年内に送る挨拶は、役目が違います。年末は「締める連絡」で、お礼と休みの案内が中心です。書き方は年末の挨拶メールにまとめています。

仕事始めに確かめる4つ

仕事始めの朝、文を書く前に次の4つを確かめます。先に確かめるのは、休み中に状況が変わっていることがあるからです。

1. 休み中に届いた連絡

メール、留守番電話、社内の伝言を先に全部見ます。相手から質問や依頼が届いているのに、それに触れずに挨拶だけを送ると、相手は「読んでいないのか」と感じます。届いていたら、挨拶のメールではなく、その連絡への返信の形で送ります。

2. 年末にした約束

年末に送ったメールと商談メモを読み、「年明けに」と書いた約束を拾います。日付まで約束していたら、同じ日付を書きます。新年のメールで違う日付を書くと、相手はどちらが正しいのか分からなくなります。

3. 相手の仕事始めと、喪中の知らせ

相手の会社の仕事始めの日を、年末の案内メールで確かめます。相手がまだ休みのうちに送ると、休み明けのメールの山に埋もれやすくなります。

喪中の知らせ(年賀状を控えるという連絡)が届いていないかも、先輩や上司に聞きます。会社あてに届いていて、自分が知らないことがあるからです。

4. 年賀状が届いているか、会社の慣例はどうか

相手から年賀状が届いていれば、そのお礼を一文入れられます。会社あての年賀状は、総務や上司の所に集まっていることがあるので、見せてもらいます。

あわせて、新年の挨拶をメールで送るのか、訪問して挨拶する相手は誰か、という職場の慣例を聞きます。訪問する相手には、訪問の日時を相談するメールが先になることもあります。

自分:「新年のご挨拶について教えてください。担当先には、今日メールを送るつもりです。訪問してご挨拶する先はありますか」

先輩:「A社とB社は、来週一緒に行くよ。メールは、訪問の日程を伺う内容にして。ほかは、メールで大丈夫」

自分:「分かりました。喪中のご連絡をいただいている担当者の方は、いらっしゃいますか」

やり取りは説明用の例です。聞いた答えは、実践シートに書いておきます。

文例:相手ごとの書き方

3つの文例を並べます。社名・人名・日付・用件は、どれも説明用の例です。[ ]と◯の所を、自分の案件に置き換えてください。新年の挨拶の言い回しは、人や会社によって違います。先輩が使っている言い方があれば、それに合わせます。

取引先の担当者あて

件名:新年のご挨拶と、お見積もりの件([自社名] [氏名])

[会社名] [部署名] [担当者名]様

あけましておめでとうございます。[自社名]の[氏名]です。

昨年は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年末にお約束しましたお見積もりの修正版は、◯月◯日(◯)までにお送りします。

数量の条件に変更がございましたら、お知らせいただけますと幸いです。

[署名]

件名に、挨拶と用件の両方を入れています。相手は、件名だけで「返事が要るメールか」を判断できます。挨拶は2文で終え、3文目から用件に入っています。

年賀状をいただいた相手への返礼

件名:新年のご挨拶([自社名] [氏名])

[会社名] [担当者名]様

あけましておめでとうございます。[自社名]の[氏名]です。

ごていねいに年賀状をいただき、ありがとうございました。

昨年は、倉庫の保管方法についてお話を伺う機会をいただきました。本年も、お役に立てることがありましたら、お声がけください。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

[署名]

年賀状へのお礼を、挨拶のすぐ後に書いています。年賀状に年賀状で返すのか、メールでお礼を伝えるのかは、会社や相手との関係で違います。会社で年賀状の扱いが決まっていれば、それに従います。分からなければ、「年賀状をいただいた方へ、メールでお礼を伝えてよいですか」と上司に聞きます。

社内の上司・先輩あて

件名:本年もよろしくお願いいたします([氏名])

[上司・先輩の名前]さん

あけましておめでとうございます。[氏名]です。

昨年は、見積もりの確認のしかたを教えていただき、ありがとうございました。

今週は、A社の修正見積もりと、B社への訪問の準備を進めます。水曜に、進み具合をご報告します。

本年もよろしくお願いいたします。

[氏名]

社内は、仕事始めの日に顔を合わせて挨拶することが多く、メールは要らない職場もあります。離れた場所で働く上司や、当日会えない先輩に送る、という使い方が考えられます。送るなら、今週やることを書くと、そのまま仕事の報告になります。

場面で変わるところと、言い方の例

年末に何を済ませたかで、新年の書き方が変わります。次の表は一例です。

場面力を入れる所書き方(一例)
年末に挨拶を済ませた相手今年の最初の用件昨年のお礼は一文にする。年末と同じ出来事をくり返さない
年末に挨拶できなかった相手昨年のお礼その相手との出来事を一つ入れて、お礼を書く。年末に送れなかった言い訳は書かない
進行中の案件がある相手約束の期限年末に約束した日付を、控えを見て同じように書く。変わるなら、理由と新しい日付を書く
相手から先に届いた返信の速さ新しいメールを作らず、届いたメールに返信する。相手の用件があれば、先に答える
訪問して挨拶する相手日程の相談挨拶は一文にして、訪問の候補日を2〜3つ書く。当日の挨拶は、対面でする
用件が特にない相手短さ挨拶と昨年のお礼だけにする。無理に用件を作らない

表が収まらない場合は、左右に動かせます。

相手から先に届いたときは、「先にいただいてしまい、恐縮です」と長くおわびする必要はありません。「ごていねいにご挨拶をいただき、ありがとうございます」とお礼を述べて、自分からの挨拶を続けます(説明用の例です)。

訪問の日程を相談するメールの書き方は、営業のアポ取りにまとめています。

書き出しから用件までを比べる

次の3つは、説明用の例です。

  • 惜しい例1:新年の挨拶、昨年のお礼、相手の会社の発展を祈る言葉を何行も続け、用件がないまま終わる
  • 惜しい例2:「あけましておめでとうございます。早速ですが、見積もりのご返事はいかがでしょうか」
  • 良い例:「あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。年末にお約束しましたお見積もりの修正版は、◯月◯日(◯)までにお送りします」

惜しい例1は、ていねいですが、相手は読み終えても何をすればよいかが分かりません。用件がない相手なら、短い挨拶で足ります。惜しい例2は、休み明けの最初の連絡が、相手への催促になっています。相手は、まだ休み中のメールを読んでいる途中かもしれません。

良い例は、挨拶→昨年のお礼→自分がやることと期限の順です。新年の最初の連絡では、相手に求めることより、自分がやることを先に書くと、受け取りやすくなります。返事を待っている件があるときの連絡のしかたは、「検討します」の後にまとめています。

迷いやすい判断

判断1:いつまで「新年の挨拶」として送ってよい?

決まった日付は、この記事では示しません。目安として、「松の内」という、正月の飾りを置いておく期間を区切りにする考え方があります。ただ、その期間は地域によって違うとされています。会社や業界の慣例もあります。

自分で決められる基準は、相手の仕事始めの日から、できるだけ早くです。仕事始めの週のうちに送れば、時期で迷うことは少なくなります。それより後になりそうなときは、先輩に「A社へのご挨拶が来週になります。新年の挨拶の言葉を入れてよいですか」と聞きます。

時期を過ぎたと言われたら、新年の挨拶の言葉は外し、「本年もよろしくお願いいたします」と用件だけのメールにします。挨拶の言葉を入れることより、用件が正確に伝わることのほうが、相手の役に立ちます。

判断2:喪中の相手には、どう書く?

喪中の相手には、「おめでとうございます」などのお祝いの言葉を避けるのが一般的とされています。書き出しを「本年もどうぞよろしくお願いいたします」や「昨年は大変お世話になりました」に替える、という書き方があります。

相手の事情にどこまで触れるかは、相手との関係で変わります。自分で決めず、下書きを先輩に見せて、「喪中と伺っている佐藤様あてです。この書き出しでよいでしょうか」と聞きます。知らずに送ってしまったときの動きは、次の章に書いています。

判断3:絵文字や、飾りのある文面を使ってよい?

基準は、その相手とのふだんのメールに合わせることです。ふだん文字だけでやり取りしている相手に、新年だけ絵文字や色つきの文字、画像を入れると、相手の画面で崩れて表示されることがあります。迷うときは、文字だけにします。

会社で、新年用の画像や決まった文面を配っていることがあります。その場合は、使う相手の範囲も含めて、会社の案内に従います。

判断4:年末に挨拶した相手にも、もう一度送る?

基準は、年明けに伝える用件があるかどうかです。約束した用件があるなら、その連絡の書き出しに新年の挨拶を一文入れます。挨拶だけの二通目は、送らない職場もあります。

職場で「年始の挨拶は全員に送る」という慣例があるなら、それに合わせます。先輩には「年末にご挨拶した相手にも、年始のメールを送りますか」と聞きます。

間違えたとき・遅れたとき

休み明けは、たまった連絡を急いで処理するので、間違いが起きやすい時期です。直す連絡と、帰ってからの記録をセットで行います。

失敗1:喪中の相手に、お祝いの言葉を送ってしまった

その場では:気づいたら、まず上司に伝えます。おわびの連絡をするかどうか、メールか電話かは、相手との関係で変わるので、上司に決めてもらいます。おわびをする場合も、長い説明は書きません。「ご事情を存じ上げず、失礼いたしました」と短く伝える書き方があります(説明用の例です)。

帰ってからの記録:顧客のメモに「◯年の年始は喪中(◯月◯日、上司から聞いた)」と書きます。次からは、送る前に、喪中の知らせの有無を上司に聞きます。

失敗2:去年のメールを写して、年や日付が古いままだった

その場では:約束の日付が去年のものになっていた、という場合は、相手の予定に関わります。件名に「訂正」と入れ、正しい日付だけを短く送ります。挨拶の文の小さな写し間違いで、用件に影響がなければ、訂正を送るかどうかを上司に聞いてから決めます。訂正のメールの書き方は、年末の挨拶メールに例があります。

帰ってからの記録:「去年のメールを写して、日付を直し忘れた。次からは、日付と曜日を予定表と見比べてから送る」と、原因と次の動きを書きます。

失敗3:休み中に届いていた依頼に気づかず、挨拶だけを送った

その場では:気づいた時点で、届いていたメールに返信します。「ご連絡をいただいていたにもかかわらず、確認が遅れ、申し訳ございません」とおわびし、依頼への答え、または答えられる日を書きます。急ぎの内容なら、メールの前に電話をします。

帰ってからの記録:「仕事始めの朝は、挨拶を書く前に、休み中のメールを全部読む」と、順番を書いておきます。

失敗4:送るのが遅れた

その場では:遅れたことを長くわびる必要はありません。会社の慣例の期間を過ぎていたら、新年の挨拶の言葉を外し、用件のメールとして送ります。書き出しは「本年もどうぞよろしくお願いいたします」で足ります。

帰ってからの記録:送る相手の一覧を作り、送った日を書きこみます。年末のうちに一覧を作っておくと、仕事始めの日に迷いません。

今日やることは一つです。休み中に届いた連絡と年末の約束を確かめ、相手を一人決めて、今年の最初の用件を入れた挨拶を下書きしてください。

件名から署名までの全体はビジネスメールの書き方、書き出しはビジネスメールの書き出し、結びはビジネスメールの締めにまとめています。

手紙で送るときの書き出しと結びの言葉は、拝啓と敬具の使い方にまとめています。

お客様あての案内文で使う「ご愛顧」は「ご愛顧」の意味と使い方に、結びの「ご指導ご鞭撻」は「ご指導ご鞭撻」の意味と使い方にまとめています。

YOUR TURN

自分の一件で、書いてみよう。

手元に用意するもの
休み中に届いたメール、年末に送った挨拶メールの控え、年明けにやる約束のメモ、届いた年賀状。

記入例を見る(説明用)

送る相手と、年末に挨拶したかどうか=A社の佐藤様。年末に、休みの案内とお礼のメールを送ってある/休み中に届いた連絡と、喪中の知らせの有無=休み中に、佐藤様から「仕事始めは◯月◯日です」とメールが届いていた。喪中の知らせはない(先輩にも確認した)。年賀状が会社あてに届いている/昨年のお礼に入れる、その相手との出来事=年末のメールで書いたので、今回は「昨年はお世話になりました」の一文にする/今年の最初の用件=見積書の修正版を、◯月◯日(◯)までに送る。年末に約束した日付と同じかを、送ったメールの控えで確かめた/送る日と、会社の慣例=佐藤様の仕事始めの日の午前中に送る。新年の挨拶をいつまで書くかは、先輩に聞いた。うちの部署では、仕事始めの週のうちに送ることが多いとのこと。

入力は自動保存されません。ページを移動する前に保存してください。保存した内容は他の人に自動送信されません。

CHECK

ここまでできたら、次へ。

休み中の連絡と年末の約束を確かめてあり、挨拶・昨年のお礼・今年の最初の用件が書けていて、送る日が決まっている。

うまく進まなかったときは?

今年の最初の用件が思いつかなければ、年末に送ったメールと商談メモを読み、「年明けに」と書いた約束を探す。用件がない相手には、挨拶と昨年のお礼だけで足りる。いつまで送ってよいか分からなければ、先輩に「今週中に送れば大丈夫ですか」と聞く。

NEXT NOTE

次に読むなら

年末の挨拶メールを準備する「検討します」の後の連絡を考える商談後のお礼メールを書く